色とりどりの草花たちが玄関を彩ると、心がとても癒されますね。いつも玄関先を季節ごとの素敵な植物たちでいっぱいにしたいと思いませんか?玄関ガーデニングに適した季節別の植物、置き場所、飾り方、コツについてチェックしていきましょう。
玄関まわりのガーデニングで季節を感じよう
玄関ガーデニングでは、各家庭の玄関の状況をきちんと把握し、それに適した観葉植物を選ぶと良いでしょう。
温帯地域に属している日本は「春」「夏」「秋」「冬」の四季があり、季節の変化が比較的はっきりしています。
ガーデニングに必要な植物には、耐暑性、耐湿性、耐寒性があるものから、水やりを頻繁に行うもの、そうでないもの、陽当たりを気にするものと特性はさまざまです。
ここでは、それぞれの気候に最適な玄関ガーデニングの観葉植物をご紹介します。初心者でも失敗しない玄関ガーデニングで育てやすい園芸植物をピックアップしましたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ぽかぽか陽気の春
花の香りがあちこちから漂ってくる春は、うららかな陽気で、暖かい日差しを好む植物たちがすくすくと育つ季節ですね。
日本の風物詩である花見を楽しめる季節でもあります。
ここからは春のガーデニング植物を開花順にご紹介します。
- アマリリス
- ゼラニウム
- オリーブの木
- ポーチュラカ
- マリーゴールド
<開花期:4月~6月>
こちらは球根植物のアマリリスで、そのなかでも八重咲の”アフロディーテ”はラッパ咲きがゴージャスな品種でおすすめです。
球根にたっぷりと水分を蓄えているので、植えた後も頻繁な水やりは必要ありません。
暑さには強いですが、直射日光には当てると葉焼けや根が腐ってしまう原因となるので、半日陰に置くのが望ましいでしょう。
<開花期:4月~6月>
ゼラニウムは花色が豊富で華やかなので、玄関先を明るい印象にしてくれます。
水やりの必要がほとんどなく、土が乾いたときに水やりをすれば良いので、育てやすいでしょう。また、ハーブゼラニウムは虫よけ効果も期待できるため、玄関先に置くのにおすすめです。
<開花期:5月~6月>
オリーブの木は、風水的に「邪気を払う」効果が期待できるといわれているため、玄関先にシンボルツリーとして置くのにぴったりの観葉植物でしょう。
寒さと乾燥に強く、育てやすいので、ガーデニング初心者にもおすすめです。
<開花期:5月~10月中旬>
乾燥と暑さに強く、育てやすいため、初心者にも人気の花です。乾燥を好むので土が乾いたときに水やりをすれば良く、頻繁な水やりの必要がありません。
ハンギングバスケットにも適しています。
<開花期:5月~11月>
マリーゴールドのなかでも”アフリカン”という品種は、見た目が豪華で、玄関ガーデニングにぴったりです。地植えにしても鉢植えにしても良いでしょう。
乾いた環境を好みますが、乾燥した日が続くときには朝、夕の涼しい時間に散水してください。
花殻は摘み取っておかないとと、雨などに濡れたときに腐ってしまい見栄えが悪くなります。種子ができて養分が次の花に行き渡らなくなってしまいますので、枯れた花は必ず処理しましょう。
春の植物は、水やりの少ないお花を選んでみました。これらを近くに植えると乾燥を好むグループの植物だというのがわかりやすいですよ。
爽やかな夏
夏は、梅雨の多い国内の気候を踏まえ湿気に強く、熱い真夏にもすくすく育つ耐暑性のある植物を選ぶのがおすすめです。
蚊よけ、虫よけにも適したハーブなどを飾るのも良いですね。
- ラベンダー
- アガパンサス
- プルメリア
- ひまわり
- アサガオ
<開花期:5月~7月>
ラベンダーは、美しい紫色の花を咲かせ、爽やかな香りを漂わせることで人気のハーブです。玄関先に置くと、虫よけの効果も期待できます。
収穫したラベンダーの花は、ハーブティー、リース、ドライ、サシェにもなり、ガーデニング以外にもたくさんの楽しみ方ができますよ。
<開花期:5月下旬~8月上旬>
爽やかな青のアガパンサスは、毎年花を咲かせてくれるとても丈夫な多年草です。
梅雨時期に育ち始め、花が咲くと夏の訪れを感じることができますよ。
<開花期:6月~10月>
上品な印象のプルメリアは、夏の代表的な花ですね。
カラーバリエーションが豊富で、玄関先を美しく彩ってくれます。
日光が燦々とあたり、風通しの良い場所を好む性質で、玄関ガーデニングに適した花だと言えるでしょう。
一方、寒さを嫌うため、冬場は室内の日当たりの良い場所へ置きましょう。
<開花期:7月~9月>
夏の象徴とも言える花、ひまわりです。ひまわりが玄関にあると、とても元気になれますね。
一年草の植物ですが、たくさんの種を付けてくれるので、毎年の種植えを楽しむのも醍醐味のひとつですよ。
<開花期:7月中旬~10月上旬>
誰もが一度は育てたことがあるといっても過言ではないアサガオは、丈夫で育てやすい植物です。こちらも一年草ですが、種を収穫し、翌年の開花をお子様と一緒楽しむことができるでしょう。
夏の植物には、パキっとしたカラーの比較的丈夫で育てやすいのをご紹介しました。カラフルな色合いの花を飾ると、花の見た目から湿気の多い梅雨、灼熱の暑さの夏を乗り切るための元気をもらえるのでおすすめです。
色とりどりな秋
過ごしやすい秋は、紅葉シーズンでもありますね。そのなかでもシックでかっこいい植物を集めてみました。
- チョコレートコスモス
- カルーナブルガリス
- ケイトウ
- ポットマム
- 皇帝ダリア
<開花期:5月~11月>
チョコレートコスモスは、その名の通りチョコレートの香りを放ちます。最近では育てやすい交配種も出回っているので、苗を見つけたら、ぜひ購入してみることをおすすめします。
半日陰と風通しのよい環境を好むので、寄せ植えにして雨のあたらない玄関ポーチに飾ると良いでしょう。
<開花期:6月~9月>
こちらも寄せ植えにぴったりの常緑低木です。
寒さに強い特性を持ちますが、乾燥を嫌うため、水やりはしっかりとしましょう。
冬にかけては紅葉も楽しめる植物です。
<開花期:7月~11月>
ビビットなカラーとスタイリッシュな見た目が特徴のケイトウは、とても人気のある園芸植物です。くすみカラーのケイトウもあるので、ガーデニングをシックに演出したい際には選んでみても良いですね。
とても豪華な見た目なので、ガーデニングの主役にぴったりのお花ですよ。
<開花期:9月~11月>
初心者でも育てやすい多年草のポットマムは、鉢植えの秋菊です。菊といえば和風の雰囲気ですが、こちらのポットマムは洋菊の一種で、キュートな可愛らしい見た目が特徴です。
柔らかな日差しを好むので、すりガラスのある玄関ホールの窓辺に置くと良いですね。
<開花期:11月下旬~12月上旬>
皇帝ダリアは、秋の終わりから冬にかけて花茎を伸ばし、11月頃が開花期です。
日照時間が短いことが花芽を付ける条件なので、玄関先の街灯がない場所へ植え付けると良いですよ。品種によって、一重咲きと八重咲きがあります。
背丈が3~5mにもなるため、シンボルツリーにもおすすめです。
秋らしいスタイリッシュな色味の植物を集めてみました。
情緒あふれる秋の景観を玄関にも取り入れて、カラフルに彩られた玄関ガーデニングを演出してみましょう。
ロマンチックな冬
冬に育つ植物たちは耐寒性、耐陰性のあるものを選ぶことで、日照時間が短い冬でもガーデニングを楽しむことができます。
- パンジー
- スイセン
- ポインセチア
- シンビジウム
- クリスマスローズ
- スノードロップ
<開花期:10月下旬~5月中旬>
パンジーは花びらにブロッチとよばれる濃い蝶々の模様があるのが特徴です。開花期が半年以上と長いため、殺風景になりがちな冬のガーデニングにはなくてはならない存在です。
<開花期:11月中旬~4月>
スイセンは耐寒性の強い花です。日当たりの良い玄関に置くと良い
<開花期:12月~2月>
クリスマスのお花といえばポインセチアをイメージする方も多いでしょう。玄関先のクリスマスイルミネーションのアクセントにぴったりですね。
<開花期:12月~4月>
仲良く縦に連なったお花は蘭の仲間シンビジウムです。胡蝶蘭よりも落ち着いた雰囲気を持ち、耐寒性があります。
水やりの頻度もそれほど多くなく、冬は週に2.3回で大丈夫でしょう。
<開花期:1月~3月>
花の少ない冬の時期にも花を咲かせてくれる常緑の植物です。
寒さに強く、日陰でも育てられるため、花が少ない冬のガーデニングには欠かすことのできない植物だと言えるでしょう。
<開花期:2月~3月>
うつむき気味に真っ白な花を咲かせる植物です。
冬の終わりに開花し、まだ寒い時季に春の予感を告げてくれてくれる花です。
冬でもガーデニングを楽しめる、そんなお花を集めてみました。是非お気に入りを見つけてみてくださいね。
玄関先ガーデニングの風水効果で運気アップ!
上にも記した通り、玄関は新しい気を取り入れる場所で、風水効果を抜群に発揮してくれます。
玄関の方角によって風水効果変わってきます。
- 東の玄関にはブルー系で仕事運アップ
- 西の玄関にはイエロー系で金運アップ
- 南の玄関にはグリーン系で魅力アップ
- 北の玄関にはオレンジ系で家庭運アップ
運気アップのために、玄関の方角に合わせて花の色を選び、玄関ガーデニングを仕立てると良いでしょう。
また、金運アップの観葉植物には以下のようなものがあります。
- ドラセナ
- パキラ
- ガジュマル
- ポトス
- モンステラ
これらを飾って浪費を防ぎ、金運アップを狙いましょう。
玄関は家の顔!置き場所別のコツをご紹介
玄関といっても、郵便受け、玄関アプローチ、玄関ポーチ、玄関ホールまで、置き場所はさまざまです。
ここからはスペースのサイズに合った植物の置き方別のコツをご紹介します。
ドアの色に合わせよう
ドア付近には、ドアの色に合わせたハンギングバスケットなどを飾ると良いでしょう。
ハンギングバスケットは乾燥を苦手とするので水やりを頻繁にする必要がありますが、誰かが出かける際に当番制で水やりを担当するのもひとつの方法ですね。
水やりの手間が少ない多肉植物のリースをドアに飾るのもおすすめです。
玄関ポーチにぴったり!
地植えはちょっと難しそうと悩む方でもぴったりなのが玄関ポーチへ寄せ植え鉢を飾ることです。
足元にもちょっとした観葉植物を置くととても華やかになりますよ。
玄関ホールも飾ろう
玄関ホールには手軽な多肉植物や、グリーンがおすすめです。
育てやすい植物で、気軽におしゃれな玄関を演出しましょう。
玄関先ガーデニングの注意点をチェック!
ここからは玄関先ガーデニングを楽しむための注意点を紹介していきます。
玄関の様子を把握
一戸建て、マンション、メゾネットタイプと、玄関の様子はさまざまです。
植物によって好む環境が異なるため、ガーデニングを始める前に玄関の方角をしっかりと把握しておきましょう。
陽当たり・風・雨のチェック
ガーデニングには「日当たり」が一番重要なポイントになります。
花や植物の種類によって、日当たりを好むものと、そうでないものがあり、日照時間が気になる品種もあります。
日当たり良好の玄関でも、のきが張り出していることもあるで、時間によって日陰になりやすい場所もチェックしておきましょう。
雨が降った際、直接玄関に雨が打ち付ける場所なのか、風通し具合などもチェックしておきたいポイントです。
背の高い木や大きめのガーデニング雑貨は、台風や強風の日に転倒する恐れをふまえて、対策をとっておく必要があります。
おしゃれなガーデニング演出
ご自身のイメージに沿ったガーデニングを楽しむために、演出も統一することによって、さらにおしゃれなガーデニングを楽しむことができるでしょう。
ここからは雰囲気別の玄関ガーデニングをご紹介します。
フレンチガーデン風
左右対称のガーデニング方法をフレンチガーデンと言います。フランス式庭園は、地面に左右対称に描いた模様のように植物を配置しているのが特徴で、幾何学式庭園ともいわれています。
玄関までまっすぐの玄関アプローチがある場合はぜひ試してくださいね。
狭い玄関の場合でも、小ぶりのベンチや、植木鉢ホルダーなどを活用し、フレンチガーデンを演出することができますよ。
イングリッシュガーデン風
イングリッシュガーデンを演出するコツは、カラーバリエーションが豊富な植物を選ぶことです。
人の手を加えすぎず、多年草で背の高い草木を奥に、だんだん手前に背の低い草木を配置し、ナチュラルな雰囲気を演出することがポイントです。
また、錆びた加工が施されたアイアンの車輪やレンガや動物のオブジェを配置するなどすると、ぐっとイングリッシュガーデン風の雰囲気に近づけられるでしょう。
和風
和風ガーデニングには、観葉植物の盆栽をおすすめします。
グリーンに統一し、陶器の鉢植えや、御影石などの敷石を敷くなどすることで、よりシックで和風モダンなガーデニングの演出が完成します。
ソーラーライトなどを置き、光を効果的に取り入れることで和風感をアップさせるのもおすすめの手段です。
ブルックリンガーデン風
ナチュラルでシンプルなスタイルを目指すならブルックリンスタイルがおすすめです。
ブリキジョーロのプランターやブリキの鉢へ寄せ植えするなどが一般的ですが、シンプルにシンボルツリーを一本飾るという上級者向けの手法もあります。
フラワーピックや、ウエルカムボードなどのガーデニンググッズを増やすとより雰囲気がアップしますよ。
玄関は家の顔!手軽にガーデニングしておしゃれな玄関を演出しよう
玄関先が植物で華やかに飾られてあると、訪れるお客さまの気持ちも高まるでしょう。植物によっては、設置する方角などにこだわることで、風水効果を期待できるものもあります。
この記事では、初心者にも比較的育てやすい植物や、次の年も咲き続けてくれる多年草などをご紹介しました。季節に合わせた植物で家の顔である玄関先を彩り、おしゃれな玄関ガーデニングを楽しんでみませんか?