オレガノは、丈夫で育てやすく園芸初心者の方にもおすすめのハーブです。さまざまな料理にも使われるハーブで、香りも良く、家庭菜園に向いています。育てやすいオレガノですが、ポイントを押さえておくと、より元気に育てることができます。
この記事では、オレガノの基本情報や育てるときの栽培ポイント、おすすめの使い方などをご紹介します。
オレガノとは
オレガノは、地中海沿岸が原産のシソ科のハーブです。
その昔、ヨーロッパでは「幸せを呼ぶハーブ」と呼ばれ、婚礼の際にオレガノを編み込んだ花冠をかぶる風習があったともいわれています。
魚料理や肉料理、ピザなどさまざまな料理に使われているハーブで、ヨーロッパ地方では定番の香辛料です。
オレガノは、育てやすく丈夫な植物なので、家庭菜園に慣れていない方でも簡単に育てることができます。
オレガノの特徴
オレガノは、大きく3つの種類を分けることができます。それぞれの特徴をご紹介します。
- オリガヌム類
- マヨラナ類
- アマラクス類
オレガノとして香辛料として使われているのは、主にオリガヌム類になります。
魚料理や、肉料理、ピザ、トマト料理など、さまざまな料理に使われています。
防腐剤として古代エジプトの時代から使われていました。
オリガヌム類の代用として使われることが多く、香りはオリガヌム類よりも強いです。
アマラクス類は、香辛料としてではなく観賞用のオレガノになります。特に、アマラクス類のなかでも観賞用として人気が高いのは、ケントビューティーです。
ケントビューティーは「花オレガノ」と呼ばれるほど葉や花が特徴的で、葉は、緑からピンクへグラデーションになり、バラのような形になります。バラのような形に集まった葉の隙間から、薄い紫色の小さな花が咲き、葉と花のコントラストが優しい雰囲気のオレガノです。
オレガノの花言葉
オレガノの花言葉は、「あなたの苦痛を取り除きます」「財産」「自然の恵み」「富」「輝き」です。
オレガノには、葉や茎に殺菌、鎮静作用があることから「あなたの苦痛を取り除きます」という花言葉がついたと考えられています。
また、「自然の恵み」という花言葉は、花や葉が料理やポプリなどに使用され、日々の暮らしに役立つことが由来となっているといわれています。
オレガノの育て方
オレガノは丈夫な植物ですが、多湿は苦手です。そのため、乾燥気味に育てると、元気に育つことが多いです。
日当たりと風通しの良い場所に置いてあげると良いでしょう。
種から育てる
オレガノは種から育てることもできます。時期は、3月中旬から5月上旬の、暖かくなってきた時期を選びましょう。
小さなポットが連結しているセルトレイに、種を蒔きます。
種が隠れる程度に土をかけ、発芽まで土が乾かないよう水やりをします。
地面に直接種を蒔く場合は、よく耕した土に種を蒔き、種が見えない程度に土をかけます。水やりはセルトレイに種を蒔いたときと同様に、土が乾かないよう気をつけましょう。
セルトレイに蒔いた場合も、地面に蒔いた場合も、どちらも15℃〜20℃位の温度であれば、10日〜20日位で芽を出します。
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苗から育てる
ポットから苗を出し、根についた土を少しほぐして鉢や地面に植え付けます。
オレガノは蒸れを嫌うので、2株以上を同じ場所に植える場合は、10cm程度間隔を空けて植えましょう。
オレガノは苗から育てるほうが簡単なので、園芸初心者の方は、苗を選ぶことをおすすめします。
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土・肥料について
オレガノには、水はけの良いハーブ用土がおすすめです。
肥料は与えすぎると、香りが薄くなる可能性があるので、植え付けの際に元肥を施す程度で大丈夫です。
水やりの仕方
オレガノは乾燥気味に育てたほうが良いので、あまり水やりは必要ありません。
特に地植えの場合は、ほとんど必要なく、鉢植えの場合も、表面の土が乾いてから水やりをしましょう。鉢皿には水を溜めたままにしないよう、気をつけてください。
手入れの仕方
オレガノの手入れのポイントは、蒸れに気をつけることです。
ただ、梅雨から夏にかけては蒸れていないか、注意が必要です。もし、蒸れて腐ってしまった茎を見つけたら、他の茎にうつる前に、早めに摘み取りましょう。
また、オレガノの香りが最も強くなるのは花を咲かせる直前なので、6月〜8月頃に収穫し乾燥させると、香辛料やポプリの材料として使うことができます。
収穫する際は、全体の3分の1程度の高さで刈り取り、束ねて逆さにし乾燥させます。乾燥させた後、葉だけを回収し密閉容器に入れると、香りが飛びにくくなります。
少し香りの強さは弱まりますが、花が咲いた後に刈り取りドライフラワーにするのも、オレガノ特有のナチュラルな雰囲気を味わうことができ、おすすめです。
オレガノを育てるときの注意点
オレガノは、乾燥していて風通しの良い場所で育てると、手間もかからず元気に大きくなります。
そのため、あまり注意点もなく初心者の方にも挑戦しやすい植物ですが、まれに虫が発生する場合があるので、予防策をお伝えします。
病気・虫
オレガノは、病気はあまりかかりませんが、ハダニやアブラムシが発生することがあります。
特にアブラムシは繁殖力が強いので、発生させないように予防策として、風通しを良くしておきましょう。
食用に使うオレガノを育てている場合は、野菜用や果物用など食用の植物にも使える殺虫剤を選ぶようにしましょう。
オレガノの植え替え・植え付けの方法
植え替え、植え付け時期や方法を知って、丈夫なオレガノを育てましょう。
植え替え方法
地植えの場合は、基本的には植え替えは必要ありません。
鉢植えの場合は、2年に一度のペースで、4月〜6月、9月〜10月のどちらかの時期で、植え替えをすることをおすすめします。
鉢植えのオレガノを植え替える場合は、今植えている鉢より一回り大きな鉢を用意し、そちらに植え替えます。
その際、根の周りの固まっている土をほぐしてから新しい鉢に植えます。植え替え後は、鉢の底から水が出てくるくらいたくさんの水を与えます。
植え付けの時期やポイント
オレガノを植え付ける場合は、植替えの時期と同様、春か秋が良いでしょう。梅雨から夏は避けてください。
植え付ける際は、ポット内で固まってしまった根と土をほぐしてから、植え付けてください。
植え付け後は、たっぷりと水をあげましょう。
オレガノの増やし方
オレガノは、挿し木と株分けで増やすことができます。
どちらの方法も難しくないので、大きく育ったオレガノがあれば、ぜひ挑戦してみてください。
挿し木
2年〜3年程度の間隔で挿し芽をして増やすことができます。
行うのは春か秋が良いでしょう。茎を15cm程度切り取り、切り口を1時間ほど水につけます。
茎の下部分の葉を取り除き、水はけの良い土に挿します。2週間ほどで発根するので、それまでは土が乾燥しないよう水やりをしましょう。
株分け
株分けも、簡単にオレガノを増やすことができおすすめです。
株分けは春か秋に行いましょう。古く黒くなった根や、込み合っている根は、株分けをする際に取り除きましょう。
2株〜3株を目安に株を分け、植え替えと同じ方法で植え替えます。
オレガノの主な効能
オレガノには、代表的な効能が3つあります。
- 消化促進作用
- 鎮静作用
- ストレス緩和作用
食べ過ぎや胃もたれの時などに効果的な消化促進作用があります。
頭痛や生理痛などを和らげたり、咳をしずめたりする作用があります。
疲労や緊張を和らげる効果のある成分が含まれています。
オレガノのおすすめの使い方
食べ過ぎや、胃のもたれを感じるときは、オレガノをハーブティーにして飲むと、消化促進作用を促す効果が期待できます。
他にも、香辛料として料理に使うことで、鎮静作用やストレス緩和作用の効果が期待できます。
また、オレガノは殺菌作用もあるのでドライフラワーにして、室内に飾るのもおすすめです。
ハーブ初心者にもおすすめのオレガノで家庭菜園に挑戦してみよう
オレガノは、幸せを呼ぶ植物とも呼ばれているため、スワッグなどにして飾ったりプレゼントしたりするのもおすすめです。
初心者の方でも育てやすい植物なので、自分で育てたオレガノを、料理に使ったりドライフラワーにしたりして楽しみましょう。
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