エバーフレッシュの葉が落ちているのを発見したら、このまま枯れてしまうのではないかと心配になるでしょう。しかしご安心ください。お手入れ次第で復活させることができます。この記事では、葉が落ちてしまったエバーフレッシュを復活させる方法を紹介します。
基本の育て方まとめは、こちらの記事もご覧ください。
エバーフレッシュの葉が落ちる理由
エバーフレッシュの葉が落ちる原因には、次のようなものがあります。
- 日照不足
- 寒すぎる
- 水不足
- 根腐れ
- 根詰まり
- 植え替えしていない
- 年中同じ手入れをしている
観葉植物として広く日本で栽培されているエバーフレッシュですが、原産地は熱帯アメリカです。1年を通じて気温の高い地域が原産の植物であるため、日本の冬の寒さや激しい寒暖差に適応しきれず、葉が落ちることがあります。
弱ったエバーフレッシュを復活させるためには、季節の移り変わりに合わせた適切なお手入れをすることが大切です。
エバーフレッシュを育てる環境の条件
エバーフレッシュの葉が落ちないよう、健やかに生育させるためには、生育環境を整えることが大切です。日本には四季があり、1年のうちに何度も気候が変化します。エバーフレッシュが気候の変化の影響を受けて弱ることがないように、環境を一定に保つように配慮してください。
エバーフレッシュを育てる環境に必要な条件を、次の3つの観点でご説明します。
- 温度
- 日当たり
- 水分
温度
エバーフレッシュを育てる際の温度は、冬の寒い時期でも10度以下にならないように調整しなければなりません。
エバーフレッシュは熱帯地域の植物であるため、耐寒性がありません。10度以下の環境に長時間エバーフレッシュを置くと葉が落ちたり、成長できなくなったりします。
屋外でエバーフレッシュを育てる場合は、気温が15度を下回るようになったら暖かい室内に移動させてください。暖かく日当たりの良い場所で育てることができれば、日本の寒い冬を越すことも可能です。
日当たり
エバーフレッシュを育てる際は、ほどよく日が当たる環境に整えましょう。特に次の点に注意してください。
1年を通じて日が当たる明るい窓辺に置く
日当たりが足りない時は照明も活用して明るくする
直射日光や西日を避ける
エバーフレッシュには耐陰性があります。日が当たらないからといって、すぐに枯れることはありません。しかし日当たりの悪い状態が続くと、養分が不足して葉が落ちる原因になるほか、新しい葉が十分に成長できず不恰好になることもあります。
ただし強すぎる日差しに当たると、葉が焼けて弱ることもあります。直射日光や強い西日は避けてください。
水分
エバーフレッシュを元気に育てるためには、適切なタイミングでの水やりが欠かせません。しかし必要な水分量は、季節によって異なります。
春〜秋:土が乾燥していたらたっぷりの水分を与える
冬:土が乾燥し始めてから2〜3日経ってから水分を与える
春から秋は、エバーフレッシュの成長期です。土が乾いているのを確認したら、たっぷり水分を与えます。特に夏の時期は、毎日土の乾き具合を確認してください。
一方で冬の時期は極力水分を与えず、乾燥気味に育てます。冬のエバーフレッシュは休眠期を迎えています。この時期に大量に水やりしても、吸収しきれません。水をやりすぎると、葉が落ちたり枯れたりするため、ご注意ください。
エバーフレッシュの毎日のお手入れ方法
エバーフレッシュは毎日の簡単なお手入れによって長く楽しめる、育てやすい観葉植物です。次の3点に注意して、元気に大きく育てましょう。
- 水やりのペース
- 室温の管理
- 日当たりの管理
水やりのペース
エバーフレッシュの水やりは、土が乾燥したタイミングを起点
に行います。春から秋の時期は土が乾いたタイミング。冬の時期は土が乾き始めてから2〜3日後に、たっぷり水を与えます。
このとき、植木鉢の受け皿に水が溜まらない程度に留めましょう。水が溜まったままにすると、根腐れの原因になりますから捨ててください。
また夏の時期は、日差しが強く気温が高い日中に水やりしないように注意してください。気温や湿度の高い時間帯に水やりすると土のなかで水が熱せられ、根を傷める可能性があります。夏場の水やりは、朝夕の気温の低い時間帯
に済ませましょう。
室温の管理
エバーフレッシュの生育に適した温度は20度〜25度、冬の時期は15度前後です。エバーフレッシュは寒さに弱いため、温度が10度を下回らない環境を維持できるよう調整してください。
またエバーフレッシュは、極端な環境の変化に弱い植物です。屋外から室内に移動させるときや、日差しの強い窓際から他所に移送させるときには、エバーフレッシュにストレスを与えないよう、少しずつ新しい環境に慣らすように心がけましょう。
日当たりの管理
エバーフレッシュは日当たりの良い場所を好みます。日照が不足すると葉が落ちたり枯れたりするため、室内で育てる場合は日の当たる窓
に置いてください。
ただし直射日光や強い日差しは、エバーフレッシュの葉を傷めます。時間帯によって日差しが強くなる場合は、レースのカーテンをつけて光量を調節すると良いでしょう。
エバーフレッシュの定期的なお手入れの仕方
エバーフレッシュを育てるなかで、定期的に行うべきお手入れが次の3つです。
- 植え替え
- 肥料
- 剪定
植え替え
エバーフレッシュは成長が早い植物です。成長するにつれて根の量も増えるため、植木鉢のなかが根でいっぱいになり、根詰まりを起こすことがあります。
根詰まりを起こすと十分に養分を吸収できません。葉が落ちるほか、葉の変色につながる恐れもあります。1年〜2年に1回を目処に、成長に合わせて植え替えを行ってください。
植え替えの時期
エバーフレッシュの植え替えは、真夏と冬の時期を避けて行います。5月〜6月、もしくは暑さの落ち着いた9月〜10月が理想です。
また植木鉢のそこの部分から根が飛び出しているのに気づいたときも、植え替えすべきタイミングです。ひとまわり大きなサイズの植木鉢を用意して、植え替えしてください。
肥料
エバーフレッシュが成長期を迎える5月〜10月の間に、2ヶ月に1回程度のペースで肥料を与えます。肥料を与えるのは成長期のみです。休眠期の冬に肥料を与えると根腐れの原因になります。緩やかに土に肥料を送り込む緩効性肥料を使う際は、冬が始まる前に肥料を与え終わるよう、タイミングに注意してください。
剪定
成長が早いエバーフレッシュの健やかな成長を促すために、定期的な剪定で枝葉を切ることは欠かせません。枝葉が繁りすぎると全体に光が届かなくなるほか、風通しが悪くなって湿気が溜まり、成長に悪影響を及ぼします。
エバーフレッシュは成長期だけでなく、休眠期の冬の時期でもあっという間に枝葉が伸びます。1年を通じて、枝葉が伸びてきたタイミングで枝葉を切って繁りすぎないように調整してください。
季節ごとのお手入れの仕方<
エバーフレッシュは、季節ごとにお手入れの方法が異なります。特に大切なのは、エバーフレッシュの成長を大きく左右する春と冬のお手入れです。
春のお手入れ
春はエバーフレッシュがめざましく成長を始める季節です。こまめな水やりと施肥で、栄養を補ってください。気温が高くなってきたら、直射日光の当たらない屋外でたっぷり日の光を浴びさせるのも良いでしょう。
ただし春をすぎて真夏になったら、エバーフレッシュを屋外に置くのは避けてください。強すぎる日差しで葉が焼けたことで弱ったり、葉が落ちたりします。
冬のお手入れ
冬のエバーフレッシュは、温度と日当たりの管理が大切です。春や秋はエバーフレッシュを屋外で育てている場合でも、冬は室内に入れて越冬させます。その際、暖房を活用しながら室温が10度を下回らないように調整してください。
また日当たりの良い窓際に置いて、日差しを浴びられる環境に整えましょう。天候不順で日照時間が少ない時期が続く場合は室内の照明をつけるなどして、室内が暗くなりすぎないように注意することが大切です。
エバーフレッシュの葉が落ちたらお手入れで復活させよう
エバーフレッシュの葉が落ちたときは、水分・温度・日当たりのいずれかに問題があります。大事に育てていたエバーフレッシュの葉が落ちても慌てず、育成している環境のどこに問題があるか探しましょう。葉が落ちる原因を取り除けば、エバーフレッシュを復活させることが可能です。
日本の気候の中でエバーフレッシュを成長させるには、環境を整える工夫が必要です。エバーフレッシュにとって快適な環境を知って、正しいお手入れで健やかに育ててください。