エバーフレッシュの挿し木はどうする?土や切る場所など成功させる方法を解説

エバーフレッシュの挿し木はどうする?土や切る場所など成功させる方法を解説!

「可愛らしいエバーフレッシュの数を増やしたい!」という方は、挿し木に挑戦するのがおすすめです。エバーフレッシュの挿し木は初心者でも簡単に実践できます。この記事で、具体的な手順と失敗しないためのポイントをまとめてチェックしましょう。

エバーフレッシュは剪定のついでに挿し木で増やせる!

エバーフレッシュは剪定のついでに挿し木で増やせる!

エバーフレッシュは小さな葉が無数に連なる愛らしい見た目と、夜になると葉を閉じる「休眠運動」の性質から、愛好家も多い観葉植物です。

通販や園芸ショップでも人気ですが、実は、剪定のついでに挿し木で簡単に数を増やせると知っていますか? 

すでにエバーフレッシュの苗を育てているのであれば、数を増やすために追加購入する必要はないかもしれませんよ。

早速、初心者でもできるエバーフレッシュの挿し木の方法を見ていきましょう。なお、剪定そのものの方法については、以下の記事をあわせてご確認ください。

エバーフレッシュの剪定はどこを切る?位置・時期・お手入れポイントをチェック

【初心者向け】エバーフレッシュの挿し木の方法

【初心者向け】エバーフレッシュの挿し木の方法

前提として、エバーフレッシュの剪定はどのシーズンに行なっても大丈夫ですが、挿し木は5~8月に挑戦すると成功確率が高いといわれています。

この時期はエバーフレッシュの生育が活発で、根も正常に生えやすいためです。初心者の方は、できるだけ5~8月に実践してみてください。

まずは必要な道具を準備する

最初に行うべきは必要な道具の準備です。園芸ショップや通販を活用して、以下の道具を揃えましょう。

【エバーフレッシュの挿し木に必要な道具】

  • 剪定ばさみ
  • 土(赤玉土か挿し木用の土と書かれたもの)
  • 軍手
  • 小さめの植木鉢(挿し木用として市販されている鉢やポットでOK)
  • 根腐れ防止剤(後述する水栽培に挑戦したい方のみ)

注意点として、過去にほかの植物を切った剪定ばさみは、必ず熱湯やクリーナーで消毒をしてから使用しましょう。

そのままでは、エバーフレッシュに病気をうつしてしまう可能性があります。

本体から挿し穂を切り取ろう

必要な道具が揃った後は、「挿し穂」と呼ばれる挿し木用の枝を切り取りましょう。具体的には、以下のSTEPで枝を吟味してカットします。

【エバーフレッシュの挿し穂の切り取り方】

  1. できるだけ健康そうな枝(変色したりひょろひょろでない枝)を見つける
  2. 枝の先端から10~15cmほど辺りに、「節」がないか探す
  3. (※くびれていたり若干膨れていたり、その先から葉の様子が変わっている部分が節)

  4. 節のすぐ下(挿し穂側に節を残す形)を、切り口が斜めになるように切る

節を残すことで、挿し木後に無事に発根しやすくなります。

挿し穂の葉をカットしていく

続けて、切り取った挿し穂の葉をカットしていきましょう。

    【エバーフレッシュの挿し穂の葉を整える方法】

  1. 挿し穂全体で3~4枚になるまで、葉をすべて根元から取り除く
  2. 残った葉が大きめの場合、それぞれ半分の大きさになるよう先端からカットする

挿し穂の葉から水分が蒸発しすぎないようにするための作業です。挿し木では、いかに挿し穂が十分に水分を得られる状態を作るかが成功率を左右します。

土に挿し穂を挿して日陰に置く

挿し穂の準備が整えば、後は実際に新しい鉢へ挿していきます

新しい鉢(ポット)に土を入れ、人差し指を使って中央辺りの土に穴を空け、そこに挿し穂の根元を挿しましょう。挿した後は、日陰に置いてあげればOKです。

注意点として、エバーフレッシュの挿し穂は細めなため、切り口でグリグリと土に穴を空けると簡単に痛んでしまいます。指や串など、挿し穂以外で穴を空けてくださいね。

水挿しで育ててもOK!

ちなみに、エバーフレッシュを水栽培で育てたいのであれば、このタイミングで挑戦できます。以下の手順を参考にしてみてください。

【エバーフレッシュの挿し穂を水栽培にする方法】

  1. 透明の器(コップなどでもOK)の底に根腐れ防止剤を敷き詰める
  2. エバーフレッシュの挿し穂を器の中央にそっと入れる
  3. 水をこぼれない程度に入れれば完了!

2~3ヶ月ほどで発根したら通常の環境に植え替えを!

エバーフレッシュの挿し穂を土に植えた場合、2~3ヶ月ほどで発根します。それまでは小まめに水をやり、土の湿り気が失われないように気を付けてください。

無事に発根した後は、通常の手順でエバーフレッシュを植え替えすれば完了です! エバーフレッシュの植え替え方法は、以下の記事で解説しています。

失敗しないために。エバーフレッシュの挿し木で枯らさないコツ

失敗しないために。エバーフレッシュの挿し木で枯らさないコツ

上述の通り、エバーフレッシュの挿し木はとても簡単です。挿し穂を切り取り、新しい鉢へ挿し、日陰で水を絶やさないように管理するのみで成功します。

とはいえ、初めて挿し木に挑戦するときは誰でも不安になるものです。最後に、失敗しないために特に大切なポイントを、まとめておさらいしておきましょう。

必ず挿し穂の葉をカットしよう

忘れずに行いたいのが、挿し穂の葉のカットです。葉のたくさん付くエバーフレッシュは、挿し穂の葉をそのままにすると大量に水分を放出してしまいます。

3~4枚まで枚数を減らし、葉が大きいときは半分程度の大きさまでカットしてあげてください。

挿し木直後に直射日光を当てない

挿し木をした後、直射日光に当てないことも大切です。土や水に挿したばかりのエバーフレッシュの挿し穂は、本体から切り取られたばかりで相応に弱っています。

この状態で直射日光に当てると負担が大きく、水不足になったり葉焼けになったりと、さまざまなトラブルが起こります。必ず日陰に置いてあげてくださいね。

管理中は水を切らさない

日陰での管理中に、水を切らさないことも重要です。挿し木を成功させるためには、できるだけ乾燥させないことが大切だといわれています。

時折、土を指で触り、乾燥していると感じたときには速やかに水を与えましょう。理想は完全に乾燥していると感じないほどに、小まめに水を与えることです。

挿し木でエバーフレッシュをたくさん増やして飾ろう!

挿し木でエバーフレッシュをたくさん増やして飾ろう!

この記事ではエバーフレッシュの挿し木について、初心者でもできる手順と失敗しないためのポイントを解説しました。

エバーフレッシュの挿し木はとても簡単で、剪定のついでにも行えます。適切に挿し穂をカットする、水を切らさないなどいくつかのポイントさえ押さえておけば、初心者でも簡単です。

ご紹介した方法を参考に、ぜひたくさんのエバーフレッシュの苗を育ててみてくださいね。