小さな葉が集まり繊細な雰囲気が特徴のアジアンタムは、観葉植物好きの人にとって人気の高い植物です。今回は、そのアジアンタムの植え替えについてご紹介します。植え替えタイミングや植え替え後のケアなども一緒に見ていきましょう。
アジアンタムはこんな観葉植物
シダの仲間であるアジアンタムは、薄くて小さな葉をたくさん茂らせ、涼しげな印象を与えてくれる人気の観葉植物です。世界の温帯や熱帯地方に自生していて、その種類は200種類にものぼるといわれています。
植物の高さは1mほどで、上手に育てれば小さめの鉢でも長く楽しめます。
アジアンタムの育て方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
アジアンタムの植え替え方法
アジアンタムを長く楽しむなら、植え替えをするのがおすすめです。
アジアンタムの植え替えに適した時期・タイミング
春から夏の間はアジアンタムの生育期です。この期間に植え替えを行うことで、植え替えで生じたダメージからの回復が早くなります。
また、長く家に置いて楽しむには1年に1度は植え替えをしましょう。
アジアンタムの植え替えに使う道具やおすすめの用土
アジアンタムの植え替えに使う土には、水はけの良い土(用土)を選びましょう。市販の観葉植物用の土を使用するのも可能です。他に、
- スコップやシャベル
- 園芸シートもしくは新聞紙
- 鉢の底に敷く石
- 植え替え前のものより一回り大きい鉢
- 園芸ばさみ
があると便利です。
アジアンタムの植え替えステップ
アジアンタムの植え替え数日前には、水やりを控え、土を乾燥させましょう。あまり長く放置していると枯れてしまうので注意です。
- アジアンタムを鉢から取り出しましょう。周りに付いている土が古く、硬くなっている場合は、水を入れたバケツの中でやさしく振り洗いしながら古い土を落とします。
- 一回り大きめの鉢の中に鉢底石を敷きます。鉢底石は、通気と水はけを良くする役目があります。
- 土を少し入れて、アジアンタムを植えます。
- 残りの土を加えます。アジアンタムの根っこの隙間にも土がいきわたるようにしましょう。
植え替えが完了したら、たっぷり水やりをします。鉢の底から水が流れるまでしっかり水をやってください。
枯れかけたアジアンタムは植え替え可能?
枯れかけた、あるいは完全に枯れてしまったアジアンタムを復活させる方法。それはまず一旦アジアンタムの根元をバッサリと切ってしまうことです。その後は毎日水やりをしましょう。
そして風通しの良い場所に置いておくことで復活することがあります。新しい目が出てきて、葉っぱも大きくなってきたら植え替えをしましょう。
アジアンタムの植え替え後に注意したいこと
病気や害虫に注意
アジアンタムは病害虫の被害に遭いやすいので注意が必要です。ハダニやアブラムシ、カイガラムシ、ナメクジなどに襲われるとアジアンタムは変色したり、元気がなくなり枯れてしまったりします。
ハダニなどの小さな病害虫は水をかけるだけでも駆除が可能ですが、数が多い場合は殺虫剤なども散布しましょう。
アジアンタムを外に置くと病害虫に襲われる可能性が高いため室内で育てるのがおすすめです。
置き場所に気を付ける
アジアンタムは、強い日差しや乾燥によって、きれいな葉の緑色が色落ちしやすい植物です。また、日の光が不足しても葉の色が薄くなってしまいます。
アジアンタムは、1年を通じて直射日光が当たる場所に置くのは避け、薄いカーテン越しの窓際に置くのがおすすめです。冬は薄いカーテン越しでは日光が当たりにくいため、ガラス越しに日の光を当てるようにしましょう。
また、寒さにも弱いので、冬の間は夜には室内の暖かい場所に移動させるのがおすすめです。
季節によって水やりの頻度を変える
アジアンタムは、季節によって水やりの頻度を変えましょう。表面の土が乾ききってしまう前に水やりをします。
春から夏にかけてはアジアンタムの生育期です。この間は土が半乾きの間にたっぷりと水やりをしてください。乾燥しないように気を付けましょう。
冬の間はアジアンタムの生育は緩やかです。土の表面が乾いているのを確認したら水やりをしましょう。また、霧吹きを持っていると葉にも水をやりやすく、葉の乾燥を避けて美しい色を保てます。
アジアンタムは植え替えで長く楽しもう
家で長く鑑賞するのには栽培が難しいと言われるアジアンタムですが、植え替えをすることや、置き場所や水やりに気を付けることで長く家で楽しめます。いつまでも美しく涼しげな葉を保てるよう、楽しみながら栽培してください。