手を広げたような可愛らしい葉の形、個体によって異なる葉の模様などが人気のアイビー。丈夫で育てやすい観葉植物としても知られていますが、冬越し・越冬もしやすいのが特徴です。この記事では、アイビーが冬越ししやすい理由に加えて、失敗するときの原因、冬場の育て方を解説していきます。
アイビーは冬越ししやすい観葉植物
アイビーは、初心者でも育てやすい観葉植物です。暑さや寒さに強く、特別寒い場所に置き続けない限りは、枯れる心配はありません。
冬越し・越冬にも成功しやすく、ちょっとした手入れを怠らなければ、ずっと育てることができます。
とはいっても、手入れの仕方や環境によっては失敗してしまうことも。冬越しに失敗する原因や育て方をマスターして、より確実にアイビーを冬越しさせましょう。
アイビーの冬越しが失敗する原因
アイビーは寒さに強いものの、厳しい環境では冬越し・越冬に失敗する場合があります。失敗する主な原因は、以下の3つです。
- 気温が下がり凍ってしまった
- 霜が当たる場所に置いてしまった
- 水が足りなかった、あげすぎてしまった
気温が下がり凍ってしまった
アイビーは0度ほどでも屋外で耐えられる植物ですが、凍ってしまうほどの気温には耐えられません。
日中に凍ることはなくても、夜間の冷えで凍ることもあります。念のため、室内に入れ、0度以上の環境で管理するのが安心です。
霜が当たる場所に置いてしまった
凍ること以外に、霜が当たる場所に置くのも枯れる原因になります。霜を防ぐためには、室内に移動するのがおすすめです。
凍ることも霜も防ぐことができ、冬越しの成功率をアップできます。
水が足りなかった、あげすぎてしまった
アイビーは、冬は休眠期に入るので、それほど水分を必要としません。しかし、あまりにも水が足りないと枯れてしまいます。
また、水をあげすぎてしまった場合も、根腐れを起こし枯れる可能性が高いです。
冬場に合った水やりの量や頻度に気を付ける必要があります。
アイビーを冬も元気に育てるポイント
アイビーを冬越し・越冬することと合わせて、冬場も元気に育てることが大切です。冬場に意識したいポイントを4つピックアップしたので、詳しくチェックしていきましょう。
- 適度に日に当てる
- 水やりは控えめに行う
- 植え替えや剪定は春になってから
- エアコンの風に当てない
適度に日に当てる
アイビーは、日光が不足した状態が続くと、枯れてしまいます。
直射日光は刺激が強く、葉焼けにつながりやすいので、適度な日当たりのある場所で管理しましょう。
水やりは控えめに行う
冬場は、夏よりも水やりを控えめに行いましょう。夏は鉢底からあふれるくらいが適量ですが、冬は土が乾いてから数日空けて控えめに与えます。
水をあげるタイミングは、気温が上がってきた午前中がおすすめです。まだ寒い朝方や夕方は、水の温度が低いため、なるべく避けましょう。
植え替えや剪定は春になってから
根詰まりが起きているとき、ツルが伸びているときには、植え替えや剪定が必要です。
ただ、冬のアイビーは成長が遅いので、枝を切ると思うように伸びないことがあります。植え替えによるダメージも回復しにくいため、冬場の作業はあまり向いていません。
植え替えや剪定は、冬越し・越冬できた春になってからにしましょう。
エアコンの風に当てない
換気や温度調整のためにエアコンを使う場合は、風が直接当たらないようにしましょう。アイビーにエアコンの風が当たると、乾燥や冷えにつながり、枯れる場合があります。
エアコンの風が当たらず、風通しや日当たりを確保できる場所に置きましょう。
アイビーを冬越しさせてずっと元気に育てよう
アイビーは寒さに強いので、初心者でも冬越し・越冬できる観葉植物です。凍ったり霜が付いたりする環境を避け、水やりを控えめにすると、冬越ししやすくなります。
植え替えや剪定を冬に行うのは避け、春になってから行うのがポイントです。アイビーを上手に手入れして、冬越し・越冬を成功させましょう。