アイビー(観葉植物)の育て方!初心者でも失敗しないポイントや植え替え方法を解説

アイビーの育て方が知りたい!初心者でも失敗しない育て方のポイント&植え替え方法

長く伸びたつるが特徴的なアイビー(セイヨウキヅタ)は、鮮やかなグリーンとハートや星型の葉がかわいらしい観葉植物です。とても丈夫で育てやすいことから初心者にもおすすめで、部屋のインテリアとしても人気が高くなっています。今回は、そんなアイビーの育て方や、植え替え方法などを詳しく解説します。

目次

アイビーは初心者でも育てやすいポピュラーな観葉植物

アイビーは初心者でも育てやすいポピュラーな観葉植物

育てやすく人気のアイビーですが、まずはその特徴を見てみましょう。

アイビーは葉を楽しむ観葉植物

アイビーはつる性の植物で、緑がとても映えます。壁面緑化やガーデニングなどにも利用され、インテリアグリーンとしても優秀なので、観葉植物ファンから人気の高い種類です。

部屋のワンポイントとして主役になることもできますし、花を引き立てる脇役としても最適なので、さまざまなシーンで活躍するでしょう。

なかには開花するアイビーもありますが、どの種類でも花を咲かせるわけではなく、咲く期間も極端に極めて短くなっています。

花も楽しみたいというときは、品種選びに注意しましょう。

暑さや寒さ、日陰にも強いので室内・室外どちらもOK

アイビーはとても丈夫な種類で、暑さや寒さに強く、日陰でも育てることができます。そのため、室内だけでなく屋外でも元気に育てられ、初心者も気軽に手を出せる観葉植物でしょう。

生育期は春から秋で、この時期はぐんぐんつるを伸ばします。より早く成長させたいなら、なるべく日光に当てることを心掛けてください。

一年を通して観賞できる

アイビーは常緑なので、通年で緑を楽しめます。冬でも葉が枯れ落ちることがないので、掃除に追われることもなく、インテリアとして優秀です。

100円ショップなどでも手に入れられるポピュラーさ

アイビーという名前は知らなくても、アイビー自体を見れば誰でも見たことがあるほどポピュラーな植物です。

その種類も豊富で、サイズや葉の模様などさまざまあり、安いものは100円ショップなどでも売られています。そのため、気軽に始めやすい観葉植物でしょう。

アイビーの育て方は“土栽培”と“水栽培”の2種類

アイビーの育て方は“土栽培”と“水栽培”の2種類
それでは実際に、アイビーの育て方を見てみましょう。

アイビーは、土栽培と水栽培の2種類の育て方があるので、育てやすい方や部屋の雰囲気に合わせて選んでみてください。

アイビーの苗の選び方

アイビーは園芸専門店をはじめ、ホームセンターやネット通販、100円ショップなどどこでも購入できる種類です。好きなところで購入しましょう。

苗は鉢植えでもビニールポットでもどちらでも良いので、葉に厚みがあり、ツヤを感じるものを選ぶのがポイントです。

葉の数が少なかったり、枯れていたりするものは弱っている可能性が高いので、選ばないようにしてください。

また、底穴から多くの根が飛び出しているものは、根詰まりしているかもしれないので、避けるのがベターです。

アイビーの植え付けの時期は?

アイビーの植え付けは春から秋にかけてが良いので、4〜9月を目安に行いましょう。アイビーが活発に活動する生育期にあたり、植え付けにベストなタイミングです。

アイビーを土栽培で育てる方法

まずは、アイビーを土栽培で育てる方法を見てみましょう。

用意するもの

  • アイビーの苗
  • 土(観葉植物の培養土がおすすめ)
  • 好みの鉢
  • 鉢底ネット

アイビーを室内で育てるなら、インテリア性の高いおしゃれな鉢を用意するのがおすすめです。

つるが下に垂れていきやすいので、高い位置から垂らすハンギングバスケットなどで育成すると、アイビーの良さを存分に感じられるでしょう。

手順

  1. アイビーをビニールポットで購入した場合は、まず植え付けをしましょうす。鉢を用意し、鉢底ネットで底をふさぎます。
  2. 鉢の1/4程度まで、観葉植物用の培養土を入れましょう。
  3. ビニールポットから苗を優しく抜き、鉢に移します。
  4. 鉢にさらに土を加え、鉢と根の隙間を埋めるようにしっかりと土を入れ込んでください。
  5. 鉢の上部から2〜3cm程度まで土を入れたら、水を注ぎます。鉢底から水が流れ出る程たっぷりとあげましょう。
  6. アイビーは直射日光を避けた、明るい場所に置くようにしてください。

アイビーを水栽培で育てる方法

次に、アイビーを水栽培で育てる方法を見てみましょう。

用意するもの

  • アイビーの苗(土のついたものでOK)
  • ハイドロボール
  • 根腐れ防止剤(ケイ酸塩白土など)
  • 底穴のないガラス製などの器

水栽培専用として売られている苗は少ないので、通常のビニールポットを購入して大丈夫です。水栽培は根腐れをさせないことが重要なので、根腐れ防止剤も用意してください。

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手順

  1. 水を濁らせないために、ハイドロボールは軽く水洗いして乾燥させておきます。
  2. アイビーの苗に土がついている場合は、優しくふるい落とし、さらに水で洗い流してください。このとき根を傷めないよう、細心の注意を払います。
  3. 用意した器に、まずは根腐れ防止剤を敷き詰めてください。
  4. その上に、ハイドロボールを器の1/3程度入れましょう。
  5. アイビーの苗を器に入れて、さらにその上からハイドロボールを足していきます。根がぐらつかないよう、隙間にもしっかりと入れてください。(ピンセットなどを使って行うとやりやすい)
  6. 器の1/4~1/5程度まで水を入れたら完成です。
  7. 水栽培の場合も、直射日光を避けた、明るい場所に置くようにしてください。

水やりのポイント

土栽培の場合、生育期は土の表面が乾いたタイミングでしっかり水やりをしましょう。鉢底から水が流れ出るほどあげるのがポイントで、受け皿の水は溜めずこまめに捨てることにも注意してください。

アイビーは気温が5℃以下になると休眠期になるので、冬場は水やりを控えめにします。土が完全に乾き、2,3日経ってからあげるようにしましょう。

水栽培の場合は、器の水が無くなった2,3日後に、再び器の1/4~1/5程度まで水を入れるようにしてください。

常に水がある環境や水の量が多過ぎると、根腐れの原因となるので気をつけましょう。水栽培の場合も冬場は水やりの頻度を減らし、器の水が無くなってから1週間後程度に水やりするようなタイミングで大丈夫です。

肥料の与え方は?

アイビーは肥料が少なくても育つので、やりすぎに注意しましょう。生育期である4〜9月に、2週間に1回程度液体肥料を与えるような頻度が理想です。

水栽培の場合も頻度は一緒で、水に肥料を溶かして、濃度を一定にして与えましょう。どちらの育成方法でも、冬場の肥料は必要ありません。

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日光が当たり風が通る場所に置く

アイビーは暑さや寒さに強く、屋外でも育てることができ、凍るほどの寒さでなければ越冬もできます。そして、日光が大好きなので日当たりの良い場所で育ててあげましょう。

日陰でも成長はしますが、茎がひょろひょろと細くなり、葉の斑が消えてしまうこともあります。そのため、なるべく日光が当たる場所に置いてあげてください。

注意したいのは直射日光で、夏場の強い日差しなどが当たり続けると、葉が変色して“葉焼け”が起こる可能性があります。

一度葉焼けしてしまうともう元には戻らず、最悪枯れてしまうので、レースのカーテンを引くなど対策をしてください。

また、風の通りが良い場所は湿度の管理がしやすく、病害虫から守ることができます。特に春から夏にかけては、窓際などに置くのがおすすめです。

春~秋の間に剪定しよう

アイビーは環境が良いとどんどん成長するので、思った以上につるが伸びていきます。葉が多すぎたりつるが長すぎたりするなど、見た目が悪い場合は剪定してあげましょう。

剪定は、生育期である春~秋の4〜9月にするのが適切です。

葉やつるが多い部分や、バランスが悪いと感じる部分を根元からばっさりと切ります。アイビーは丈夫なので、繊細になって切る必要はなく、初心者でもできるでしょう。

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アイビーを育てるときの注意点

アイビーを育てるときの注意点

アイビーは丈夫な植物で、ちょっとのことでは枯れたりしません。しかし、少しでも元気に育てられるよう、次のことに気をつけましょう。

気をつけたい病害虫

アイビーは環境によって病気にかかってしまったり、害虫の被害にあったりすることがあります。

その場合、放っておくと弱らせ枯らしてしまうことがあるので、気がついたらすぐに対処するようにしましょう。

以下、アイビーを育てるうえで、気をつけたい病害虫です。

アイビーが気をつけたい病気

    • 灰色カビ病

葉や茎が灰色のカビに覆われてしまう病気で、見栄えが悪いだけでなく放っておくと枯れます。

葉に水泡のような模様が出たり、黒や茶色に変色したりしてきたら病気の可能性があるので、早めにその部分を切って処分しましょう。また、風通しを良くするのがおすすめです。

    • 炭疽病

葉やつるに黒、褐色、灰色の斑点ができる病気で、発病した葉はいずれ枯れてしまいます。斑点が出たら早めにその部分を切り、処分しましょう。

    • 立枯病

カビ菌の繁殖によって発症する病気で、地面に接している根が腐り、水分が吸収できなくなってしまいます。感染した根は切って、新しい土に植え替えるようにしましょう。

アイビーが気をつけたい害虫

    • ハダニ

風通しが悪く、乾燥した場所で発生します。ハダニは水分が苦手なので、葉にもこまめに水を与えることで予防できるでしょう。

    • カイガラムシ類

葉の表面に、透明な粘液がついていたらカイガラムシが発生しているかもしれません。風通しの悪いところで発生しやすく、葉の裏などにこびりつきます。

発生してしまったら水で洗い流し、それでも落とせなければブラシなどでこそぎ落としましょう。

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アイビーが枯れてしまった!その原因は?

アイビーは病害虫のせいだけでなく、育て方を間違えるとどんどん弱り枯れることがあります。

「何かが足りない」、「何かを与えすぎた」ということが原因になることが多いので、次のことに注意してみてください。

水と日光の不足

アイビーは日光と水が大好きなので、不足すると元気がなくなります。

少しくらい足りない程度なら枯れることがありませんが、不足した状態が続くとつるが細く弱り始め、先端から枯れてしまうでしょう。

枯れてしまったらその部分を切り、しっかり水と日光を与えれば再び元気に成長し始めます。

猛暑の中に置いてしまった

観葉植物のなかでも暑さに強いアイビーですが、ヨーロッパ原産なので日本の蒸し暑い気候にはあまり得意ではありません。

特に気温が30℃を超えるような場所に置いておくと弱り、枯れてしまうこともあります。夏場は屋外には置かず、涼しい場所に置くようにましょう。

水をあげすぎてしまった

水を与えすぎたアイビーは、根が腐って根元付近から枯れていきます。この状態を“根腐れ”といい、できるだけ早く植え替えをするすることで対処することができます。

水やりを控えて土を乾燥させたら植え替えを行いましょう。大切なのは、腐った部分の根を切り捨てることです。

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アイビーを元気に成長させたいなら植え替えをしよう

アイビーを元気に成長させたいなら植え替えをしよう

アイビーを育て始めて1~2年経ったら、植え替えをするタイミングです。

また、鉢の底を見て伸びた根が底穴から飛び出ていたり、水やりをしてもなかなか水が浸透しなかったりしたら植え替えのサインだと覚えておきましょう。

植え替えに適した時期は?

植え替えは、5〜6月に行うのがベストなタイミングです。10〜3月頃は植え替えに向かないので、次のタイミングに備えましょう。

また、アイビーは成長が早いので、1〜2年に1回のペースで植え替えをします。

水栽培の場合は、根腐れ防止剤の入れ替えなどが必要なので、半年〜1年に1回を目安に植え替えと薬の入れ替えを行なってください。

土栽培の植え替え方法

土栽培の植え替えをするときは、水やりを控えて土を乾かしておくのがおすすめです。そして、今まで使用していた鉢より、一回り大きなものを用意しておきましょう。


手順

  1. 新しい鉢の鉢穴に、鉢底ネットをあてがいます。
  2. 鉢の1/4程度まで、観葉植物用の培養土を入れましょう。
  3. 今まで使用していた鉢からアイビーを優しく抜き取り、根の下の古い土は落とします。
  4. このとき根に黒く変色した部分があるようなら、はさみで切っておきましょう。
  5. 新しい鉢にアイビーを入れ、根の隙間などに土が入るよう、しっかりと入れ込みます。
  6. 鉢の上部から2〜3cm程度まで土を入れたら、たっぷり水を注ぎ植え替え完了です。

水栽培での植え替え方法

水栽培の場合、アイビーの根が器の側面につかないサイズのものを用意しましょう。


手順

  1. 器に入っている、アイビー、ハイドロボール、根腐れ防止剤を出します。
  2. アイビーの根を確認し、黒ずんでいる部分は切って水で軽く洗っておきましょう。
  3. 新しい器に根腐れ防止剤を敷き詰めます。
  4. ハイドロボールを器の1/3程度まで入れてください。
  5. そこへアイビーの苗を入れ、さらにハイドロボールを加えてぐらつかないように固定します。
  6. 器の1/4~1/5程度まで水を入れたら植え替え完了です。

アイビーの増やし方3つ

アイビーの増やし方3つ

アイビーは、比較的簡単に増やすことができます。おすすめの時期は生育期の4~5月で、暑さの厳しい真夏と、気温の低い冬は避けましょう。

ここでは代表的な3つの方法をご紹介するので、増やそうと思っている方は参考にしてみてください。

挿し木で増やす

葉や茎の一部を切り取って増やす方法です。成功率が高く、手軽に行えます。


手順

  1. 先端の新芽の茎を、10~15cm程度長さで切ります。このとき切り口を斜めにすると、水を吸いやすくなります。
  2. 茎についている葉が3、4枚になるよう、余分な葉は切って“挿し穂”を作ってください。
  3. 土を入れた鉢に、挿し穂をぐらつかないようしっかりと挿します。
  4. 雨が伸びるまではたっぷり水をあげ続け、半日陰で育てていきましょう。

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水差しで増やす

挿し木を水で行うバージョンで、水栽培ができるアイビーにはぴったりな増やし方です。


手順

  1. 先端の新芽の茎を、10~15cm程度長さで切ります。このとき切り口を斜めにすると、水を吸いやすくなります。
  2. 茎についている葉が3、4枚になるよう、余分な葉は切って“挿し穂”を作ってください。水に浸かる部分に葉があると腐る可能性が高いので、下部の葉を取り除くのがポイントです。
  3. 器に20~25℃の水を入れ、そこに挿し穂を入浸けましょう。
  4. 半日陰で管理し、1日1回の水替えを行います。このときつるも優しく洗ってください。
  5. 2週間~1ヶ月程度で発根するので、土栽培家水栽培にするか決めて、植え替えを行ってください。

伏せ芽で増やす

伏せ芽は、剪定しないでつるから発根させる増やし方です。この方法は、土栽培で育てているアイビーにしか行えません。


手順

  1. 鉢で育てているアイビーの、伸びているつるを土に接触させてU字ピンなどで止めましょう。土に触れた状態が続くと、発根しやすくなります。
  2. いつも通り水やりをし、発根するのを待ちましょう。
  3. 根がしっかり土に根付いたら、元株から切り離し植え替えを行います。

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アイビーの学名は「ヘデラ(Hedera)」で、和名では「キヅタ」と呼ばれます。

どの名前でも呼ばれるので別の種類と勘違いしている方もいますが、アイビーはとにかく種類が多い植物です。

それは、へデラ属の中で品種改良と栽培が最も多く行なわれた種類なためで、登録されている園芸品種500種以上にのぼります。

日本には100種類以上が導入されているので、一言にアイビーと言っても、葉の色や形のバリエーションが豊富です。見極めも難しいので、今回は葉の特徴での見極め方をご紹介します。

緑色の葉

緑色が鮮やかな種類で、葉の形は星形、ハート形、丸形など、さまざまです。特に有名なのは次の種類です。

    • ピッツバーグ

ポピュラーなタイプのアイビーで、成長が早く30m程度まで大きく育てることもできます。また、気温が低いと紅葉を楽しめる品種でもあり、さまざまな顔が見られるでしょう。

    • スイートハート

丸みのあるハート形の葉が特徴的な種類です。特に丈夫なので育てやすく、初心者におすすめのアイビーと言えます。

    • グリーンリップル

「緑のさざ波」の意味を持つ名前で、葉先がとがった鮮やかなグリーンが特徴です。

斑の入った葉

緑色の葉の中に、黄色や白などの斑の入った種類です。個性的な斑を持つ種類も多く、好みのものを探す楽しみがあります。

特に有名なのは次の種類です。

    • セシリア

グリーンにはっきりとした白斑が葉を覆う種類で、「アイビーの女王」と呼ばれるほど美しいのが魅力です。日光に当たる時間が少ないと、斑が薄くなり消えてしまうこともあるので、育てるときは注意しましょう。

    • グレイシャー

名前は「氷河」の意味があり、白斑がどこか涼しげに見えるアイビーです。グランドカバーなどに使用されることもあり、家での飾り方もさまざま楽しめるでしょう。

    • コリブリ

緑の葉に、白斑や黄斑がちりばめられている美しくもかわいいアイビーです。同じ葉の模様はひとつとしてできないので、どんな斑が出るのかを楽しみに育てるのも良いですね。

ゴールドっぽい葉

美しいゴールドの葉になる種類です。環境が良くないとゴールドがうまく出ないなど繊細な種類が多いので、育て方に注意しましょう。

特に有名なのは次の種類です。

    • バターカップ

ゴールドの葉が美しいアイビーですが、この色を出すためには、土との相性が関わります。

土づくりから丹精込めて、育ててあげましょう。「アイビーの王様」とも呼ばれています。

    • ゴールドハート

葉の中心がゴールドになるタイプで、その周りを緑が覆う様がとても美しいでしょう。土栽培をする場合、先祖返りをして原種の緑だけの葉色に戻ってしまうということもあるので、その場合は緑になってしまった葉だけを切ってください。

    • ミダスタッチ

こちらも、バターカップと並んで「アイビーの王様」と呼ばれています。ハート型の葉に、インパクトのあるゴールドの斑がちりばめられ、パッと目を引く種類です。

アイビーに寄せ植えをして楽しむ方法も

アイビーに寄せ植えをして楽しむ方法も

アイビー単体でも素敵ですが、寄せ植えを楽しむという方法もあります。

寄せ植えとは、似た環境下で育てられる植物を、ひとつの鉢などにまとめて植える方法です。まるで花壇のように華やかになり、複数の植物をひとつの鉢で育てられるので栽培の手間も減ります。

アイビーは長いつると鮮やかなグリーンが特徴なので、他の植物を引き立てることができ、多くの種類と相性が良いでしょう。

アイビーと寄せ植えの相性が良い植物

  • 多肉植物
  • サンスベリア
  • パキラ
  • ドラセナ(幸福の木)寄せ植え
  • アンスリウム

室内でアイビーを飾ってみよう

室内でアイビーを飾ってみよう

最後に、アイビーの良さを高めるおすすめの飾り方をご紹介します。

リース状に飾れるのはアイビーの特権

つる性のアイビーは、その特徴を生かして自由に形を作れるのが魅力です。リースのように丸く飾れる観葉植物は少なく、アイビーの特権でしょう。

また、丸くすることで、アイビーのかわいらしい葉がバランス良く配置でき、それぞれが見栄え良くなります。ドアや壁にも飾りやすく、アイビーが主役で存在感のある飾り方です。

アイビーを飾ればどんな入れ物でもおしゃれに

アイビーの葉は種類によってさまざまありますが、どれも小ぶりでかわいいのが特徴です。

その葉が鉢から垂れ下がっている様は大変おしゃれで、鉢だけでなくどんな入れ物に入れても良いでしょう。

透明なガラスをはじめ、空き缶や籠類などでもインテリアとして成立するので、お気に入りの入れ物を探してアイビーを入れてみましょう。

アイビーは冬におすすめ

アイビーは、通年緑色を楽しめる植物です。

そのため、花が少ない冬の時期でも、鮮やかなグリーンが主役としての役割を果たすので、「色がなくて寂しいな」というときにこそ飾ってみてください。

さらに、アイビーは寒さにも強いので、冬も難しい手入れが必要なく、元気に育てることができるでしょう。

アイビーを育てて部屋のワンポイントにしよう!

アイビーを育てて部屋のワンポイントにしよう!

アイビーは長く伸びるつると、かわいらしい葉の形が印象的な観葉植物でした。育て方は土栽培と水栽培の2種類があり、どちらも比較的簡単なので初心者にもおすすめできます。

大きく育てるためには定期的に植え替えをしてあげ、寄せ植えなどで楽しむのも良いですね。

丈夫なアイビーは育てやすい観葉植物なので、ぜひ育成にチャレンジしてみてください。

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