「ウンベラータの葉が変色してしまった…」「葉焼けだと思うけれど、どうしたら良いのかわからない」そんな悩みを抱えている方に向けて、この記事ではウンベラータの葉焼けの対処&復活方法をご紹介します。剪定のコツやよくあるQ&Aと一緒にチェックしていきましょう。
【初心者向け】ウンベラータの葉焼けの対処・復活方法
ウンベラータ(正式名称:フィカス・ウンベラータ)は大きなハート型の葉が愛らしく、人気の高い観葉植物です。しかし、育て方や生育環境によっては、この自慢の葉が「葉焼け」を起こすことがあります。
葉焼けとは強すぎる日光によって葉の細胞が死に、変色などの異変が起きるトラブルです。
葉の見た目が悪くなるのはもちろん、光合成の邪魔になるなど健康面の実害もあることから、悩ましいトラブルとして知られています。
早速、葉焼けを起こしたウンベラータの対処・復活方法を見ていきましょう。手順は以下の通りです。
- 葉焼けの重症度のチェック
- 重症度に合わせた切り方で剪定
- 半日陰に置く
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STEP1:葉焼けの重症度をチェックしよう
最初に行う作業は、葉焼けの重症度のチェックです。ウンベラータの苗全体と変色した葉を眺めて、以下のどれに当てはまるかチェックしてみてください。
- 症状が出ている葉が1枚~数枚ある→軽度の葉焼け
- 葉の色が薄くなったり、白色や黄色に変色したりしている→軽度の葉焼け
- ほとんどの葉に症状が出ており、なおかつ茶色や黒色に変色している→重度の葉焼け
ポイントとして、茶色や黒色に変わった葉は、次のステップで剪定しなければいけません。
葉の色が白色や黄色までであれば、見た目が気にならない場合はそのまま残す手もあります。(もちろん気になるなら切ってもOK)
STEP2:重症度に合わせた切り方で剪定をしよう
症状のチェック後は、その重症度に合わせた切り方でウンベラータを剪定しましょう。
剪定は気温が20〜30度ほどである「4〜9月ごろ(真夏は除く)」に行います。必要な道具は以下の通りです。
- 清潔な剪定ばさみ
- 癒合剤(※重度の葉焼けの場合のみ)
- 軍手(※必須)
道具はいずれも園芸ショップや通販で簡単に手に入ります。
注意点として、ウンベラータを切ると白色の樹液が出てくることがあり、この樹液に素手で触れると肌がかぶれてしまいます。
剪定時には、必ず軍手をするように覚えておいてくださいね。
葉焼けが軽度の場合
葉焼けの症状が出ている葉が少ない場合は、変色した葉の根元を切る形でウンベラータを救います。
前述の通り、黒色や茶色の葉は切らなければいけませんが、白色や黄色までであればそのまま残してもOKです。以下の手順で剪定を進めてみてください。
- 必ず軍手をする
- ウンベラータの苗を眺め、切るべき葉(茶色や黒色に変色した葉)を見極める
- 葉の根元に剪定ばさみを合わせて、思い切り良くスパッと切る
初心者にありがちな失敗として、剪定ばさみにじわじわと力を込めると切り損なってしまいます。
ウンベラータのためにも、切ると決めた葉は思い切り良く力を込めてカットしてくださいね。
葉焼けが重度の場合
ウンベラータの葉の多くが茶色や黒色に染まってしまったときは、「丸坊主」と呼ばれる剪定を行います。
丸坊主とは、ウンベラータの枝葉をすべて切り取ってしまう大胆な剪定です。本体となる幹のみを残す、とイメージするとわかりやすいかもしれません。
丸坊主の手順は以下の通りです。
- 必ず軍手をする
- ウンベラータの幹から伸びる枝葉をすべて根元でカットする
- 切り口に癒合剤を塗る
丸坊主にした後のウンベラータは、時間とともにまた新しい枝葉が生えてきます。また切り口に癒合剤を塗ってあげることで、病気にかかるリスクを減らせます。
STEP3:半日陰に置いてあげよう
剪定が完了したウンベラータは、レースのカーテン越しに日光が当たるような「半日陰(明るい日陰)」に置いてあげましょう。
ウンベラータは陽の光を好む植物です。しかし、葉焼けを起こしたのであれば、これまでの置き場所は日差しが強すぎる可能性が疑われます。
少し日差しを弱めるように意識してみてくださいね。
再発させないために。ウンベラータの葉焼けの予防方法
復活させたウンベラータがもう一度葉焼けを起こさないために、予防方法も知っておきましょう。葉焼けの予防で意識しておきたいのは、以下の3点です。
- 直射日光を当てすぎない
- 風通しの良い場所に置く
- 置き場所を頻繁に変えない
直射日光を当てすぎない
もっとも大切なのは、ウンベラータを直射日光に当てすぎないことです。
前述の通り、ウンベラータは日光を好むうえに暑さにも強いですが、それでも夏の西日などを当てると葉焼けを起こしやすくなります。
時折、葉の様子を見つつ、レースのカーテンで陽が遮られる窓際に置くなど適度に遮光をしてあげてくださいね。
風通しの良い場所に置く
ウンベラータの葉焼けの予防では、風通しの良い場所に苗を置いてあげることも大切です。風通しが悪い環境では、葉の温度が上昇しやすくなり、葉焼けのリスクが高まります。
風通しの良い環境が見つからない場合は、サーキュレーターでウンベラータの近くに風を送ってあげるのもおすすめです。
(※風を直接当てず、葉が揺れない程度の風量が◎)
また余裕があれば、1日1回ほどのペースで「葉水(葉の両面に霧吹きで水を吹きかける手入れ)」をすると、葉焼けのリスクを下げられます。
置き場所を頻繁に変えない
見落としがちなポイントとして、ウンベラータの置き場所を頻繁に変えないことも意識しておきましょう。
ウンベラータは頑丈な植物ですが、それでも置き場所を変えるたびに負担はかかります。
特に、直射日光が当たる環境へ突然移動させると、葉焼けが起きたり、葉が落ちたりしてしまうため気を付けましょう。
ウンベラータの葉焼けでよくあるQ&A
最後に、ウンベラータの葉焼けに関するよくあるQ&Aをご紹介します。
変色した葉を復活させる方法はある?
残念ながら、葉焼けにより変色したウンベラータの葉を復活させる方法はありません。細胞がすでに死んでしまっているためです。
しかし、まだ苗に元気が残っていれば、剪定後にはまた綺麗な緑色の葉を付けてくれます。できるだけ早めにケアしてあげましょう。
葉焼けを放置したらどうなる?
ウンベラータの葉焼けを放置すると、ほかの葉にも次々と葉焼けが起こる可能性があります。これは現在の育て方&生育環境に、葉焼けの原因があると考えられるためです。
実は、葉焼けを放置するだけでウンベラータが完全に枯れることはほとんどありません。
しかし、苗の健康状態が悪くなるうえに、何よりもせっかくのウンベラータの可愛らしい葉が不格好になってしまいます。
ぜひこの記事の内容を参考に、速やかにウンベラータを助けてあげてくださいね。
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葉焼けを知ってウンベラータを元気に育ててあげよう
この記事ではウンベラータの葉焼けについて、対処&復活方法や繰り返さないための予防策、よくあるQ&Aをご紹介しました。
ウンベラータが葉焼けを起こしたときは、症状の重さに合わせた剪定を行うことが重要です。剪定後は半日陰のような直射日光の強すぎない場所に置くことで、再発を防げます。
残念ながら、葉焼けを起こした葉を復活させることはできません。健康な部分を守ってあげるためにも、早めにウンベラータを剪定してあげてくださいね。