インテリアの一部としても楽しむことができる観葉植物の寄せ植え。一見難しそうに感じますが、ポイントを3つ押さえれば誰でも簡単に作ることができます。今回は観葉植物の寄せ植えの作り方から押さえるべきポイント、風水から見るおすすめの置き場所までご紹介します。
観葉植物の寄せ植えの準備から作り方まで
観葉植物の寄せ植えは、「サボテン×多肉植物」「観葉植物×観葉植物」「花×観葉植物」の3つのパターンがあります。
まずは、観葉植物の寄せ植えに必要な材料と作り方を簡単にご紹介しましょう。
準備するもの
- 苗
- 鉢などの器(鉢底に穴が開いているものが◎)
- 土
- 鉢底ネット
- 軽石(鉢底から空気を入れ込む通気性、土の水はけをスムーズにする排水性を良くする役割があります)
- 肥料
- スコップ
- ハケ
多肉植物とサボテンの寄せ植えをする時は、細かい作業に役立つピンセットや狭いスペースに土を入れるときに便利なスプーンも用意しましょう。トゲがある植物を寄せ植えする際は、革製の手袋を使うのもおすすめです。
軽石は通気性や排水性を保つためだけでなく、土が抜けにくくなったり、底から侵入する害虫から守ったりする効果も期待できるので必ず用意しましょう。
苗は葉や花の色が鮮やかで下葉が黄色くないもの、茎がしっかりしているものなど健康的な苗を選んでくださいね。
作り方
- レイアウトを考えます。
- 寄せ植えしたい植物と器を用意します。
- 鉢底にネットを敷き、その上に軽石を並べましょう。軽石は底から大体1~3cmの高さで敷き詰めると良いです。
- 軽石を並べたら土を少量敷き詰めて、その上から肥料を入れてください。土の量は植える観葉植物によって異なりますが、1/2~1/3程度が目安です。
- 観葉植物を植えこみます。すべて植え終わったら、スコップやスプーンなどを使ってすき間に土を足していきます。
- 葉や鉢についた土をハケで払い落します。
- 最後は、鉢の底から溢れ出るぐらい水をたっぷりと与えたら完成です。
寄せ植えのポイントは3つ
観葉植物の寄せ植えのポイントは「観葉植物の特性を知る」「適切な土を選ぶ」「全体のバランスを考える」の3つです。以下で詳しく解説しましょう。
観葉植物の特性を知る
観葉植物の寄せ植えでまず気をつけたいのが、植物の特性です。植物にはそれぞれ特性があり、暑さに強い植物や日陰を好む植物などもあれば、その反対の特性を持つ植物もたくさんあります。
寄せ植えは同じ器の中で育てるものなので、反対の特性を持つ植物を合わせてしまうと片方が上手く育たない可能性があります。
寄せ植えをする際は観葉植物それぞれの水やりの頻度、日光、耐寒性を考慮して組み合わせましょう。
観葉植物の水やりの頻度、日光、耐寒性は苗のラベルに記載されていることが多いです。もし記載されていないようであれば、植物図鑑を調べたりネットで検索してみたりして確認してみてください。
適切な土を選ぶ
自分で土をブレンドするときは、適度な保水力を持ちつつ水はけも良好で、肥料の浸透性が良い土を作りましょう。腐葉土を3~4割、赤玉土を6~7割の割合で配合するのがおすすめです。
初心者の場合は、寄せ植えの系統によってホームセンターなどで販売されている以下のような植物用の土を選ぶと良いです。
- サボテン×多肉植物…多肉サボテン用の土
- 観葉植物×観葉植物…観葉植物用の土
- 花×観葉植物…花用の土
観葉植物はそれぞれ特性が異なりますが、基本的には水はけが良い土を選べば問題ありません。
全体のバランスを考える
観葉植物の寄せ植えをするときは、全体のバランスを考えるのも大切です。全体のバランスを考えるときは、成長タイプ、葉の大きさ・形、色味を考慮します。
- サンスベリアやヤシ類など上に伸びるタイプ
- ヒメモンステラやワイヤープランツなど横に広がるタイプ
- リプサリスやアイビーなど下に垂れるタイプ
- アロカシアなど葉が大きい植物
- シュガーバインなど葉が小さい植物
- コンシンネなど葉がシャープな植物
- ヒポエステスなど葉が丸みを帯びた植物
- サンセベリアローレンティーなどの濃い緑の葉を持つ植物
- ベンジャミンなどの薄い緑の葉を持つ植物
- アルテルナンテラなどのカラーリーフを持つ植物
成長タイプの違う観葉植物を組み合わせると、高低差が際立ちメリハリが出せます。葉の大きさや形、色味も同じように異なるものを組み合わせることで、全体のバランスが良くなるので試してみて下さい。
色味についてはさまざまな色味を合わせると華やかになりますし、濃い緑と薄い緑を合わせるとグラデーションになって洗練された印象になります。
また、観葉植物を組み合わせるときは、主役と引き立て役を決めるのも大切です。インパクトのある植物ばかり組み合わせてしまうと、それぞれが強調しすぎてごちゃついた印象になってしまいます。
主役は1つ、多くても2つに絞り、残りは引き立て役になるような観葉植物を選びましょう。
観葉植物を寄せ植えするときの注意点
ここでは、観葉植物を寄せ植えするときの注意点をご紹介します。
植え替えに適している時期に行おう
観葉植物は寒さに弱いものが多いです。そのため、植え替えは比較的暖かい時期である5月~10月に行いましょう。
鉢やプランターのサイズを考えよう
観葉植物は日々成長するので、鉢やプランターは一回り大きいものを用意しましょう。小さすぎる鉢やプランターは根に負荷をかけてしまいますが、大きすぎるものも根が十分に水を吸い込めず幹が細くなり、弱ってしまう原因になることがあるので注意が必要です。
屋外or室内かによって育てる環境を変えよう
水やりの手間が少なく、環境の変化に耐えられる観葉植物は屋外でも育てらえるので、ベランダや玄関先で育ててみてください。ただし、屋外で育てられる観葉植物は熱帯地域の植物が多いので、冬場は室内で管理しましょう。
観葉植物は屋外で育てられる種類もありますが、やはり室内向きの植物の方が多いです。室内向きの観葉植物を育てるときは、日当たりや風通しの良い場所に飾るようにしてください。
投稿が見つかりません。寄せ植えした観葉植物の管理方法
ここでは、寄せ植えした観葉植物の管理方法をご紹介します。
水やり
観葉植物の水やりは基本的に土の表面が乾いたタイミングで行います。乾燥環境を好む植物の場合は、土が湿った状態のときは水やりを控え、表面が乾いてから2日後ぐらいに水を与えましょう。
肥料
観葉植物に使用する肥料は、ニオイが気にならず速効性に優れている化成肥料がおすすめです。管理する中で使用する化成肥料は、置き肥タイプと液肥タイプがあります。
置き肥タイプは2ヵ月に1回程度、液肥タイプは1~2週間に1回程度を目安に与えてみてください。
風水的に良い観葉植物の置き場所
観葉植物を室内で育てるのならば、風水にも注目してみませんか?ここでは風水的に良い観葉植物の置き場所と、おすすめの植物をご紹介します。
リビング
リビングに置く観葉植物は、風水的に家庭運アップの効果が期待できるとされています。大きめの観葉植物ならモンステラやパキラ、小さめ~中ぐらいの観葉植物ならカポックやサンスベリアがおすすめです。
玄関
玄関は幸運を迎え入れる場所とされており、観葉植物は外から悪い気が入ってくるのを防止する役割をするとされています。
玄関は日陰になることが多いので、耐陰性の高いシュロチクやポトスが良いでしょう。
トイレ
トイレは風水的に見ると悪い気が溜まりやすい場所とされているため、健康的で生き生きした観葉植物がピッタリです。
トイレに日が差さないお家では耐陰性の高いアイビーやアジアンタムが、日が差し込むお家ではシュガーバインを選んでみてはいかがでしょうか。
お祝いやプレゼントにおすすめ!観葉植物寄せ植えデザイン例
観葉植物の寄せ植えは、お祝いやプレゼントの品としても人気があります。どんな組み合わせが良いのか、デザイン例をご紹介しましょう。自分で作成しても良いですし、難しければネットで注文することも可能です。
記念日などのお祝いにおすすめデザイン
記念日などのお祝いには、花×観葉植物の寄せ植えがおすすめです。鮮やかな色味の花をメインにして、緑の観葉植物で引き立てたものがお祝いムードを盛り上げてくれるでしょう。
花は季節によって咲く時期が異なるので、プレゼントする日が開花時期になっている植物を選ぶと良いです。春はデイジー、夏はゼラニウム、秋はポットマム、冬はプリムラなどを使ってみましょう。引き立て役にはワイヤープランツ、グリーンネックレス、フィカス・プミラなどがおすすめです。
新築祝いにおすすめデザイン
新築祝いには、リビングのアクセントとなる背の高い観葉植物の寄せ植えが喜ばれるようです。ドラセナを主役にして、赤いアンスリュームと横に広がるシャープな葉が美しいグズマニアを組み合わせた寄せ植えならリビングを華やかにしてくれます。
女性へのプレゼントにおすすめデザイン
小さくてかわいらしい多肉植物とサボテンの寄せ植えは、女性に人気が高い組み合わせです。グラデーションになるように色合いを揃えると統一感があって素敵になります。反対色を入れてアクセントをつけると華やかにもなりますよ。
色味を入れすぎるとごちゃついた印象になってしまうので、カラーを混ぜる場合は3色に抑えると良いでしょう。赤はレッドベリー、黄色はセダム、紫はグラプトベリア・デビーなどの多肉植物がおすすめです。
観葉植物の寄せ植えをマスターして緑のある暮らしを楽しもう
今回は観葉植物の寄せ植えについて、作り方や押さえるべきポイント、風水から見るおすすめの置き場所をご紹介しました。
観葉植物の寄せ植えは、「サボテン×多肉植物」「観葉植物×観葉植物」「花×観葉植物」の3つからどのパターンにするかを選び、全体のバランスを考えながら相性の良い種類を合わせて作りましょう。
玄関やリビングなどいろいろな場所に観葉植物の寄せ植えを置いて、緑のある暮らしを楽しんでくださいね。