観葉植物として人気の高いポトスは、増やして楽しむこともできます。増やし方のひとつが「水差し」であり、水を使って簡単にチャレンジできるのが魅力です。この記事では、ポトスを水差しで増やす方法やポイントを解説します。
ポトスを水差しで増やす方法
ポトスの水差しは、自宅にあるものだけでも簡単な手順で始めることができます。水差しで必要なものと手順を詳しく見ていきましょう。
水差しで増やすときに用意するもの
水差しをするときは、以下のアイテムを用意しましょう。
- ハサミ
- コップや瓶などの透明な容器
専用のものを用意してもよいですが、自宅にあるもので十分です。自宅にないときは、100円ショップなどで手ごろなアイテムをそろえましょう。
ハサミは使用する前に清潔な状態にすることが大切です。切り口から病気に感染しないためなので、しっかり洗っておきましょう。
水差しの手順
水差しのやり方はとても簡単です。ポトスの枝をひとつカットし、水を入れた容器に入れて、根が出るのを待ちましょう。
枝は5~15cmほどの長さで切るのがポイントです。約1週間で根が出るので、新しい鉢に植えて、水やりや置き場所に気をつけて育てましょう。
ポトスを腐ることなく水差しするときのポイント
ポトスの水差しでありがちなのが、腐らせて失敗してしまうことです。ここでは、腐らせずに水差しを成功させるポイントを6つ解説します。
- 切り方に気をつける
- 葉っぱを半分に切る
- 水をこまめに入れ替える
- 水耕栽培用肥料や発根促進剤を使用する
- 日当たりの良い場所に置く
- 成長期に水差しする
切り方に気をつける
水差しをするポトスを切るときは、新しい芽が出ている節を残しましょう。節には成長点があり、水差しでも成長しやすくなります。成長点がない部分だと根は出てこないので注意が必要です。
根元から枝をカットする場合は、葉を1~2枚残して他の部分はカットしましょう。
水分の蒸散量を抑えることによって発根しやすくなります。
蒸散とは、植物の中にある水分を大気中に排出する現象です。
葉っぱを半分に切る
蒸散をより抑えるためには、残した葉を半分にカットしましょう。葉が小さくなると蒸散量が減り、発根までの成長が早くなります。
小さい葉はもともと蒸散量が少ないので、カットしなくても問題ありません。
水をこまめに入れ替える
ポトスの枝を入れた水は、こまめに入れ替えましょう。水が古くなると、根腐れする原因になるので、清潔な状態を保つことが大切です。1回1回容器の水をすべて捨てて、清潔な水に交換します。
水を交換する頻度は、3日に1回を目安にしましょう。また、気温が高くなる季節は、水の温度が上がりやすく傷むのが早いです。
1日1回水を入れ替えて、水の温度が上がらないように注意しましょう。
水耕栽培用肥料や発根促進剤を使用する
水にそのまま入れておくだけでも問題ありませんが、水耕栽培用肥料を使用すると、発根しやすくなります。規定量を守って使用し、水差ししたポトスの成長を促しましょう。
また、発根促進剤を使用するのもおすすめです。発根促進剤には、活力剤タイプとホルモン剤タイプの2種類があり、水差しをする場合はホルモン剤タイプが適しています。
形状は、粉末、ジェル、液体の3種類で、粉末とジェルは枝の切り口に塗りつけるだけです。液体タイプは、規定量に希釈して水に溶かして使用します。
日当たりの良い場所に置く
発根を促すためには、日当たりも重要です。直射日光は葉焼けを起こして枯れたり、水の温度が上がったりする原因になるので避けましょう。
レースカーテン越しの窓辺など、明るい日陰に置くのがポイントです。
日当たりと合わせて、風通しもできるだけ確保しましょう。風通しと日当たりがそろっていると、ポトスの水差しが成功しやすくなります。
成長期に水差しする
ポトスの成長期は、春から秋にかけてです。冬は成長が止まるので、水差しをしても上手くいきません。水差しは、成長期に行いましょう。
冬になってしまったら、成長期になるまで水差しするのを待つことが大切です。
ポトスを水差しで増やしてみよう
ポトスは、カットした枝を容器に入れた水につけるだけの水差しで増やすことができます。
最低限の葉を残す、残した葉を半分にカットする、水をこまめに入れ替えるなどのコツを押さえれば、より根が出やすくなります。
用意するものや手順を参考にして、水差しでポトスを増やしてみましょう。