ポトスに元気がない4つの原因&すぐに試したい対応策まとめ

ポトス

ポトスは観葉植物のなかでも人気の種類です。比較的丈夫な植物ではありますが、ときに元気がなくなってしまうこともあります。そこで今回はポトスに元気がないときに考えられる主な原因を解説し、その対応策をそれぞれご紹介します。

ポトスの基本的な育て方についてはこちらの記事も参考になるので、あわせてチェックしてみてくださいね。

黒と黄色の背景 ポトス

ポトスがどんな植物なのかまずは知ろう!

ポトスに元気がない理由を知るために、まずポトスがどんな植物なのか知っておきましょう。

ポトスは、サトイモ科ハブカズラ属の植物です。南太平洋に浮かぶソロモン諸島や東南アジアなどの亜熱帯が原産地で、高温多湿の環境を好む特徴があります

ツルを伸ばして成長する植物で、幼葉のときはかわいらしい卵型、成葉になると切れ込みが入ります。緑をベースに黄色の斑が入っているもの、白色の斑が入っているもの、斑の入らない品種、葉の全体がライトグリーンの品種など、品種によって葉の特徴はさまざまです。

元気なポトスは株がしっかりとしており、つるはみずみずしく、葉はツヤがあってキレイです

ポトスに元気がないときに考えらえる主な原因

ポトス

ポトスに元気がない、という症状は以下の通りです。

  • ポトスの葉のハリがなくなりしんなりしている
  • ポトスが枯れ始めている
  • ポトスの葉が変色している、葉焼けしている
  • ポトスに茶色の斑点が出てくる
  • ポトスの根元が腐ってきている
  • 腐敗臭がする

これらの症状が出てしまう原因は「環境によるもの」、「お世話の仕方によるもの」、「生長によるもの」、「害虫によるもの」の4つが考えられます。

原因によって表れる症状が異なるので、それぞれ詳しくご紹介しましょう。元気がない症状が出ていても、早めに対処すれば徐々に元気を取り戻してくれますよ。

環境が原因になる場合の対応策

まずは、ポトスを育てる環境が原因になる場合です。置き場所、温度や湿度、植え替え時期などが要因になります。

置き場所

ポトスは亜熱帯が原産地の植物なので、日光を好みます。少し暗い場所でも育てることはできますが、ずっと暗い場所に置いていると葉が大きくならないので明るい場所に移動してあげましょう。

ただ、ポトスは直射日光に弱い特性もあります。長時間、直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうため、日当たりが良すぎるところには置かないように気をつけてください

屋外で育てる場合は、午前中のみ日が当たるような場所が良いです。午後からの日差しや西日は日差しが強いので注意しましょう。

温度や湿度

ポトスは高温多湿の環境を好む特徴があるため暑さには強いのですが、反対に寒さには弱いです。温度の低い場所ではポトスの葉が枯れてパラパラと落ちてしまうため、秋冬の気温が下がる時期は屋外で育てず、室内に移して育てるようにしましょう

ポトスの耐寒気温は8度程度です。室内でもこの気温を下回る場合は元気がなくなってしまうので、温かい部屋に移動させてあげてください。

また、ポトスは乾燥にも弱いです。暖房の効いた場所に移すときは乾燥しすぎないように気を付けましょう。

植え替え時期

ポトスの植え替え時期は春から秋が最適です。適期ではない時期に植え替えをすると根が弱ってしまうので気をつけましょう

ただし、株が弱っている場合は冬場でも植え替えた方が良いです。その場合は、根鉢はあまり触らず、なるべく暖かい場所で手早く植え替えをします。

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お世話の仕方が原因になる場合の対応策

ポトスに元気がない場合、お世話の仕方が間違っている可能性があります。以下を参考にしながら、水やりや肥料のやり方などをもう一度見直してみましょう。

水やりの頻度

ポトスの根元が腐ってきたり土にカビが生えたりしている場合は、水の与えすぎが考えられます。この場合は、単純に水やりの頻度を減らすことで元気を取り戻してくれるので試してみてください。

ポトスの水やりのタイミングは、土の表面が乾いて1~2日経ったころです。根腐れがひどくなってしまっている場合は、早急に植え替えをしてあげましょう。

肥料

ポトスを元気に育てたいからといって、肥料を必要以上に与えるのはNGです。肥料の与えすぎは葉を茶色くする原因になってしまいます。

また、ポトスが寒い時期に弱いという理由で冬場に肥料を与えるのもいけません。成長が止まっている時期に肥料を与えると肥料焼けを起こしてしまうので注意しましょう。

ポトスは基本的に肥料をあげなくても良いですが、生長を促すという目的で与える場合は生長期である4~10月が良いです。

液体肥料なら1週間~10日に1回、観葉植物用の置き肥なら1ヵ月に1回、緩効性化学肥料の場合は2ヵ月に1回を目安に肥料を与えてあげましょう。

生長が原因になる場合の対応策

ポトスに元気がないのは、生長に関係している場合も考えられます。根やつるなどに注目してみましょう。

根詰まり

葉が変色している、葉が落ちてくる、水やりをしても元気がないなどという場合は、根詰まりを起こしているのかもしれません。根詰まりは根が伸びすぎて鉢の中で窮屈になっている状態なので、水を与えてもうまく吸えず元気がなくなってしまうのです。

根詰まりを起こしている場合は、ひと回り大きな鉢に植え替えてあげることが対策になります。

根腐れ

ポトスの根元が黒くなっていたり、全体的に株の色が悪かったりする場合は根腐れが考えられます。ほかにも葉っぱが黄色くなる、腐敗臭がする、水をなかなか吸い上げないという様子があれば根腐れを疑ってみましょう。

根腐れを起こしてしまうと、株元から腐って枯れてしまいます。根腐れの対策は水やりを控えることなので、水やりの頻度を見直してください。

つるの伸びる先

ポトスは、成長が止まっている冬の時期でもつるを伸ばす習性があります。平らな机にそのまま置いていると、つるの伸びる先がなくなってしんなりとした状態になり元気がなくなってしまいます。特に生長期はつるが伸びやすいので注意しましょう。

対策としては、ハンギングバスケットに入れてぶら下げて飾る、鉢の中に支柱を立ててつるをからめて飾る、気根から上をカットして剪定すると良いです

剪定後のポトスのつるは、そのまま花瓶に入れて水栽培できるのでポトスを増やしたい方は試してみてください。

害虫が原因になる場合の対応策

ポトスの葉の色味が悪くなってきていると感じたら、害虫による被害も疑ってみましょう。

ポトスは基本的に害虫がつきにくい植物ではありますが、乾燥する時期にはハダニ、カイガラムシなどの害虫がつくこともあります

これらの害虫被害にあうと葉がかすれて白くなり、被害が大きくなればポトスが枯れてしまう恐れもあるので注意しましょう。

ポトスの場合は葉の裏側に寄生することが多いので、見つけたらセロハンテープやガムテープを利用して貼り付けて駆除してください。一方、カイガラムシは葉やつるに寄生します。カイガラムシは硬い殻をつけて寄生するため、歯ブラシやヘラでこすり落とす方法が有効です。

ポトスに合った方法で元気に育てよう

ポトスは育てる環境やお世話の仕方が間違っていると、元気がなくなってしまうことがあります。また、生長しすぎたり害虫の被害にあったりすると葉やつる、株に影響が出てしまうので注意しましょう。

ポトスを育てるときはまず特性を学び、ポトスに合った方法で育てることが大切になります。もし元気がなくなってしまっても早めに気づいて適切な対処ができればきっと大丈夫です