比較的育てやすいと家庭菜園初心者にも人気のコーヒーの木。観葉植物は剪定が必要になる場合が多く、コーヒーの木も上手く育てるためには剪定が不可欠です。そこで今回はコーヒーの木を上手く剪定する方法を解説し、あわせて増やし方や育て方のコツもご紹介します。
コーヒーの木の基本的な育て方は、こちらの記事をあわせてチェックしてみてくださいね。
まずはコーヒーの木の特徴を知ろう!
コーヒーの木を上手く剪定するためにも、まずはコーヒーの木がどんな植物なのか知っておきましょう。
コーヒーの木は、アカネ科・コーヒーノキ属の樹木です。その名の通り、コーヒー豆を収穫できます。葉は光沢があり、見た目が美しいため観葉植物としても人気です。
そんなコーヒーの木は熱帯地域が原産で、日光を好み、寒さに弱い特性があります。耐陰性もあり、1年中葉を茂らせる特徴もあることから、室内ならオールシーズン楽しむことができます。
コーヒーの木はなぜ剪定が必要なの?
コーヒーの木は、剪定せずに放っておいても育てることはできます。
ただし、剪定せずにそのままにしておくと、枝葉が茂りすぎて風通りが悪くなったり日光が当たらない部分ができたりします。
そうすると、病害虫が発生しやすくなり元気がなくなってしまう可能性もあるのです。
また、剪定せずにそのままにしておくと枝や葉が育ちすぎて見た目が悪くなることもあります。
コーヒーの木は成長すると5mに達するので、観葉植物として楽しむなら定期的に剪定した方が良いです。
コーヒーの木の剪定を行う時期と剪定方法
ここでは、コーヒーの木の剪定を行う時期と、剪定方法についてご紹介します。
コーヒーの木に適して剪定時期
コーヒーの木の剪定に適した時期は4~6月です。
この時期に剪定しておくと葉が茂るタイミングに上手く合わせることができるため、きれいなフォルムを長くキープできるでしょう。
コーヒーの木は比較的丈夫なので簡単な剪定ならいつでも可能ですが、大きな剪定をする場合は適した時期に行うのが良いです。
また、花を咲かせたい場合は、あえて剪定を少なくして大きく育てると良いでしょう。
コーヒーの木の剪定方法
コーヒーの木の剪定方法を解説していきます。
剪定には透かし剪定や枝おろし剪定などいろいろな種類がありますが、コーヒーの木の場合は枝を途中で切って短くして、形を整える「切り戻し剪定」を行います。
- 剪定用ハサミ
- 剪定用のこぎり
- 軍手
- 脚立(樹高がある場合)
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剪定をするときは、ケガ防止のためにも軍手を必ずつけてください。枝が細い場合は剪定用ハサミを使い、太い場所をカットする場合は剪定用のこぎりを使いましょう。
切り戻し剪定は、混みあっている枝と不要な枝を整理しながら、剪定したい枝の1/2~2/3程度でカットしていきます。
利き手に剪定用ハサミまたは剪定用のこぎりを持ち、もう一方の手で切り落とす方の枝を支えましょう。
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コーヒーの木を剪定するときに気をつけるポイント
コーヒーの木の剪定には気をつけたいポイントが3つあります。以下を参考にしながら、剪定をしてみましょう。
剪定する枝を見極めて切る
剪定をするときは、不要な枝を見極めなくてはいけません。以下が不要な枝になるので剪定をしていきましょう。枝をカットするポイントは新芽の上です。
ひこばえ | 株元から出ている細い枝 |
車枝(くるまえだ) | 1か所から複数本出ている枝 |
徒長枝(とちょうし) | 他と比べて特に伸びだしている枝 |
平行枝(へいこうえだ) | 主要な枝に並行するように伸びた枝 |
胴吹き枝(どうふきえだ) | 主要な幹から出る細い枝 |
内向枝・逆さ枝・返り枝 | 木の幹に向かって伸びている枝 |
立ち枝・下がり枝 | 真上に伸びている枝、真下方向に伸びる枝 |
絡み枝 | 他の枝に絡んでしまっている枝 |
ふところ枝 | 幹から内側方向に出ている枝 |
交差枝(こうさえだ) | 主要な枝に交差して伸びている枝 |
バランスを考慮する
混みあった枝を剪定するときは、左右のバランスを見ながらカットしていきましょう。
枝葉が互い違いに出ている場合は、偏らないように交互にカットするのが良いです。その後、全体のバランスを意識して整えます。
切り口には癒合剤を塗る
剪定したところの切り口が乾燥したり、そこから細菌が入り込んでしまったりすることもあります。
乾燥や細菌から木を守るためにも、剪定をしたら切り口に癒合剤を塗りましょう。
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剪定したコーヒーの木の枝で挿し木してみよう
コーヒーの木を増やして育てたいと思っている人は、剪定した木の枝で挿し木をしてみましょう。挿し木の穂になるのは10cm前後のものです。
切り口を斜めやV字にカットして数時間水の入ったコップに漬け、切り口に発根促進剤を塗ってから準備しておいた鉢に挿して水をあげたら完了です。
挿し木は5~8月がおすすめの時期になります。
コーヒーの木を上手く育てるコツ
日光を好み、寒さに弱い特性があるコーヒーの木。比較的育てやすい植物ですが、上手く成長させるには置く場所と水やりやり方にコツがあります。
まず、置く場所は強い日差しが長時間あたらない場所が良いです。
夏の場合は午前中は日が当たり、午後はだんだん日陰になるような場所が適しています。コーヒーの木の耐寒温度は10℃なので、室内でも10℃以上になる場所におきましょう。
水やりは、土の表面が乾いていることを確認して行います。
毎日水やりをする必要はないので、夏の場合は週に2~3回程度、冬の場合は週に1回程度を目安にしてください。
コーヒーの木を適した時期に剪定してキレイに整えよう
「剪定」というと難しいイメージもあり初心者にはハードルが高く感じるかもしれませんが、コーヒーの木は大きな剪定にも耐えられるので剪定が初めての方でもポイントさえ押さえれば難なくこなせます。