「コーヒーの木を育てているけれど、一度も植え替えたことがない」「植え替えの方法を調べたけれど難しそう…」そんな悩みを抱えている方へ、この記事では初心者でも簡単にできるコーヒーの木の植え替え方法を解説します。失敗しないためのポイントとあわせて、ぜひご確認ください。
植え替え以外にもコーヒーの木の育て方に不安がある方は、以下の記事もあわせてご確認ください。
コーヒーの木は2年に一度植え替えよう!
ユニークな名前とツヤツヤした葉が魅力の“コーヒーの木”は、園芸ファンから高い人気を誇る観葉植物です。耐陰性が強く室内でも元気に育つことから、ちょこんと飾るおしゃれなインテリアとして愛されています。
そんなコーヒーの木ですが、実は、2年に一度は植え替えをする必要があると知っていますか? 植え替えを怠ると、根が鉢の中で成長するためのスペースがなくなり、根詰まりや根腐れといった異常を起こしてしまいます。
コーヒーの木が根腐れを起こすと、何かが腐ったような異臭がしたり、酷いときにはそのまま枯れてしまったりとさまざまなトラブルが発生します。
大切なコーヒーの木を守るために、早速、初心者向けの植え替え方法をチェックしていきましょう!
時期は5~8月がベストタイミング
コーヒーの木の植え替えは、5~8月に行うのがベストだと考えられています。この時期のコーヒーの木は生育が活発で、植え替えによるダメージから素早く回復してくれるためです。
植え替えは、数ある植物のお手入れのなかでも負担のかかりやすい作業です。
時期を間違えると、コーヒーの木に負担がかかりすぎ、そのまま枯れてしまうことさえあります。必ず5~8月の適期を守ってくださいね。
まずは土・鉢など必要な道具を準備する
植え替えをすると決めたなら、まずは必要な道具を準備しましょう。コーヒーの木の植え替えでは、以下の道具が必要です。
- 現在よりも一回り大きな植木鉢(苗の大きさを変えたくないなら、現在と同サイズの鉢)
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 水はけの良い土(観葉植物用の培養土など)
- 剪定ばさみ(根を切るため)
- 軍手
いずれもホームセンターや園芸ショップ、通販で市販されています。
上記のほかに、ベランダなど土汚れの気になる場所で作業する場合は、ビニールシートを用意して足元に敷くのもおすすめです。
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数日前から水やりを控えよう
道具の準備を進めつつ、並行して「コーヒーの木の植え替えをする日」を決めておきましょう。決行日を決めた後は、その日の数日前から水やりを控えめにします。
水やりを控えておくことで土が適度に乾き、植え替え作業が格段に行いやすくなります。無理に引っ張るなどして根を傷つけないためにも、事前に水やりを加減してくださいね。
新しい鉢の用意を整える
道具が揃い、予定していた決行日になったなら、いよいよコーヒーの木の植え替えです。先に、植え替え先となる新しい鉢の準備を整えましょう。
- 新しい鉢に鉢底ネットを敷く
- 鉢底ネットが隠れるまで鉢底石を入れる
- 水はけの良い土を鉢の1/3ほどまで入れる
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根をケアする
植え替え先の準備ができたなら、コーヒーの木を現在の鉢から優しく取り出し、根をケアしていきます。
- 現在の鉢から優しくコーヒーの木を取り出す
- 根に付いた土を揉むようにしながら軽く落とす
- 変色しているなど、腐った根を剪定ばさみで切り落とす
異常のある根を取り除くことで、正常な部分のみに栄養が行き渡るようになり、ひいてはコーヒーの木が元気に育ちやすくなります。
初心者の内は明らかに色のおかしなものだけでも、思い切って取り除きましょう。
大きくしたくないなら健康な根・枝葉も切る
もしコーヒーの木をこれ以上大きくしたくないのなら、健康な部分も含めて、根と枝葉を同じ程度の割合だけ切り取ってください。
たとえば、枝葉を1/3ほどの長さに切るのなら、根も1/3ほどにまで切るイメージです。毎回の植え替え時に意図的にカットすることで、コーヒーの木が大きくなりすぎるのを防げます。
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新しい鉢にそっと植え付ける
根のケアが完了した後は、新しい鉢にコーヒーの木をそっと植え付けます。残りの土を鉢のふちから2~4cmほどの高さまで入れ、根を隠してあげましょう。
根を隠した後は、直射日光の当たらない明るい日陰に置いてあげてください。植え替え後のコーヒーの木は一時的に弱りやすくなっています。
たっぷりと水を与えれば完了!
明るい日陰に置いた後は、鉢底からこぼれるほどにたっぷりと水やりをして、コーヒーの木を土の中で固定してあげれば完了です!
文章にすると大変そうにも思えますが、実際には根をケアして新しい鉢へ移動させるのみです。想像よりも簡単ですから、ぜひ挑戦してみてくださいね。
コーヒーの木の植え替え|失敗しないためのポイントは?
最後に、コーヒーの木の植え替えで失敗しないためのポイントをご紹介します。
適切な時期を必ず守る
もっとも意識しておきたいのが、適切な時期を必ず守ることです。
植え替えに失敗してしまう場合、9月や10月のような遅い時期に行うなど、タイミングを守っていないケースがよく見られます。
上述の通り、植え替えは負担が大きなお手入れで、時期を間違えるとコーヒーの木にとって強いストレスとなります。特に初心者の間は、必ず5~8月に行いましょう。
土を強く固めすぎない
植え替え時に土をギュウギュウと固めすぎないことも大切です。
初めての植え替えでは、しっかりとコーヒーの木を固定したいからと、ついつい土に力を込めてしまいそうになります。しかし、これは逆効果です。
根に負担がかかり、かえって失敗しやすくなります。ふんわりと自然に入れる程度に抑えましょう。
しおれる場合は水を多めに与えよう
植え替え直後にコーヒーの木がしおれる際は、普段よりも水を多めに与えましょう。植え替え後のコーヒーの木は水を吸収しにくくなり、水分不足になるリスクが高まっています。
ただし、植え替え後の植物は、土が常に湿った状態だと根の成長が弱まるとも考えられています。
コーヒーの木の場合は水をたくさん与える代わりに、発根促進に効果のある市販の活力剤も与えておけると安心です。
上手に植え替えてコーヒーの木を長く楽しもう!
コーヒーの木の植え替えは気が向いたら行うお手入れではなく、誰でも必ず行わなければならないケアです。
大切なコーヒーの木を守るために、初心者であっても植え替えに挑戦してみてくださいね。