ガジュマルの剪定方法|失敗しないコツや挿し木での増やし方も解説

ガジュマル

ハードルが高そうな“ガジュマルの剪定”ですが、実は、いくつかのポイントさえ押さえれば誰でも簡単に行えます。チョキチョキと散髪気分で、自分だけの形に整えてみませんか?この記事で、ガジュマルの失敗しない剪定方法や、挿し木での増やし方を見ていきましょう!

剪定以外のガジュマルの育て方については、以下の記事で解説しております。こちらもぜひあわせてチェックしてみてください。

ガジュマルの剪定は大きく分けて2種類

ガジュマルはツルの部分が大きく発達したユニークな樹形と、「精霊の宿る木」ゆえの縁起の良さから、初心者から園芸愛好家にまで愛されている人気の植物です。

生命力も強く、自然環境であれば最大20mほどにまで成長するといわれています。日本でも8mにまで育った例があり、健康を保つためには適度に剪定してあげたい植物です。

ガジュマルを剪定しないまま放置すると、以下のようなリスクが高まります。

【ガジュマルの剪定を放置するリスク】

  • 樹形が崩れて転倒しやすくなってしまう
  • 負荷に耐え切れず枝が折れてしまう
  • 葉や枝の重なった部分が蒸れて、病気や害虫発生の原因になってしまう

たとえ頑丈なガジュマルでも枯れてしまう可能性さえあります。剪定は必ず行うようにしましょう。

ガジュマルの剪定は「切り戻し」か「丸坊主」かの2種類です。まずは、それぞれの特徴からご紹介します。

樹形を整えるためには「切り戻し」

樹形を整えるための剪定、すなわち通常時のお手入れとして行いたいのが「切り戻し」です。基本的に、ガジュマルの剪定といえばこちらを指します。

切り戻しは不自然に伸びてしまった枝を切り取ったり、過度に生い茂った部分を調整したりする剪定です。樹形を綺麗に整えられるほか、蒸れによるトラブルを防ぐ効果も期待できます。

ちなみに、ガジュマルの場合は観葉植物ながら「盆栽仕立て」で育てられることも多く、その場合は特に問題のない部分も自分好みに切り取って樹形を作ります。

興味のある方は、以下の記事もあわせてご確認ください。

盆栽

病気などのトラブル時には「丸坊主」

「丸坊主」はその名前通り、一度枝や葉をすべて取り除き、幹だけの状態にしてしまう大胆な剪定です。以下のようなトラブルが起こった場合に行われます。

【ガジュマルを丸坊主にするタイミング】

  • 一度かかると治らない、あるいは次々に感染してしまう病気にかかった
  • 虫がたくさん湧いてしまい、自分では手が付けられなくなった
  • 樹形が完全に崩れてしまい、一度リセットしたくなった

ガジュマルは非常に生命力が強いので、丸坊主の状態からでも時間が経つと再び枝葉が成長します。トラブルをまとめて解消できる便利な方法です。

とはいえ、相応の負担はかかりますので、頻繁にするお手入れではありません。切り戻しではどうにもならない場合にのみ選択肢に入れましょう。

ガジュマルの剪定方法と失敗しないコツ

それでは、ガジュマルの剪定方法と失敗しないコツをご紹介します。

なお、切り戻し・丸坊主ともに準備や流れは途中まで同様です。実際に枝を切る段階になってから、切り戻しは枝をきちんと選び、丸坊主は丸ごと切り取るという違いが表れます。

必要な道具を準備する

最初に行うのは必要な道具の準備です。園芸ショップやホームセンター、通販などで以下の道具を探しましょう。

【ガジュマルの剪定に必要な道具】

  • 剪定ばさみ(できるだけ切れ味の良いもの)
  • 軍手
  • 癒合剤

道具選びのコツとして、剪定ばさみは切れ味の良いものを選んでおくと、パチンパチンと楽しく切り進められます。

切れ味が悪いと、切り損じてガジュマルを傷つけるリスクも高まるため注意しましょう。

4つの剪定ばさみ
剪定ばさみ

5~7月がベストな時期

ガジュマルの剪定は5~7月の暖かい頃がもっとも良い時期だと考えられています。

寒い時期などふさわしくないタイミングに切ってしまうと、ダメージが強く残ったり病気になったりして、失敗しやすくなるため要注意です。

特に丸坊主へ挑戦する場合は、間違った時期に切るとそのままダメにしてしまうおそれもあります。十分に回復する時間が取れるように、5月の早い時期に挑戦しましょう。

まずは異常のある部分を切除する

道具と時期をチェックした後は、いよいよ剪定を行いましょう。

まずは、明らかに異常のある部分から切り取っていきます。変色していたり、異臭がしたり、素人目にもおかしな枝を根元から切り落としましょう。

なお、丸坊主の場合はいきなりですが、幹以外の枝葉をすべて切り取ってしまってOKです。「白い樹液を洗い流す」の項目から続きをご確認ください。

真上に伸びた枝を剪定する

異常のある枝の次は、ほかの枝と比べて明らかに異なる、まっすぐ真上に力強く伸びている枝があれば切ります

この枝は「徒長枝(とちょうし)」と呼ばれるもので、病気ではないですが、ほかの枝に行き渡るはずの栄養まで吸収してしまうやっかいな存在です。

さらに、徒長枝を放置すると樹形が乱れてしまいやすくもなります。思い切って切除してしまいましょう。

切除は簡単で、できるだけ根元の方から切り落としてしまえばOKです。

全体のバランスを整えていく

異常のある枝と徒長枝を取り除けたなら、後は全体のバランスを整えていきましょう。好きに仕立てても構いませんが、上手に樹形を整えるコツは「勢いよく育っている枝」から切ることです。

あえて成長の弱い枝を残すとその枝の成長が活発になり、全体の勢いを統一できて、綺麗な樹形に仕上がります。

元気の良い枝を切るといわれるとなんとなく抵抗がありますが、思い切ってカットして大丈夫です。

加えて、専門用語で「ひこばえ」と呼ばれる、幹の根元辺りに出る脇芽が生えていた場合は取り除きましょう。ひこばえを放置すると、ガジュマルはすぐに樹形が崩れてしまいます。

白い樹液を洗い流す

切り終わった後に行いたいのが、切り口から出てきた白い樹液を洗い流すことです。

ガジュマルを切ると「ラテックス」と呼ばれる白い樹液が出てくることがあります。この樹液はゴムの原料になるもので、直接手で触れると人によってはかぶれてしまうため要注意です。

剪定中もきちんと軍手をはめておくなど、手に触れない工夫は欠かさないようにしましょう。もし手に付いてしまった場合は、素早く水で洗い流してください。

癒合剤を塗って日陰へ置けば完了!

白い樹液を洗い流した後は、切り口に癒合剤を塗り、1週間ほど日陰に置いてあげれば完了です!自分の購入した癒合剤の説明書を確認して、適切な用量・用法を守って塗ってあげてください。

なお、剪定で枝葉が少なくなったことにより、ガジュマルに必要な水の量も減少しています。普段よりもしっかりと土の乾燥を確認するなど、少なめに与えられると安心です。

後は時間とともに、再びグングンと成長してくれます。文章からイメージするよりも簡単ですから、気楽な気持ちで挑戦してみてくださいね。

切った枝から「挿し木」でガジュマルを増やせる!

ガジュマル

ちなみに、ガジュマルを増やしたいのであれば、剪定で切った枝から「挿し木」して増やせます。手順も簡単で、以下の通りです。

【ガジュマルの挿し木の方法】

  1. 切り取った枝の切り口側を下にして、土に半分ほど埋まるように新たな鉢へ挿す
  2. 風通しの良い明るい日陰に置く
  3. 水を切らしてしまわないように、たっぷりと水を与え続ける
  4. 3週間ほど経過した後は、液体タイプの肥料も与える
  5. 3ヶ月ほどでしっかりと根が張り完了!

非常に簡単ですが時間はかかりますので、のんびりと挑戦してみましょう。

上手に剪定してガジュマルを元気にしよう

もともと頑丈なガジュマルですが、適度に剪定してあげることで、より元気に見た目も良く育てられます。切り戻しにするのか丸坊主にするのかなど、この記事でご紹介したポイントを参考にぜひ挑戦してみてください。