ガジュマルの気根ってなに?増やし方や太くならない理由をチェック

ガジュマルの気根ってなに?増やし方や太くならない理由をチェック

「ガジュマルからヒョロ長い毛みたいなものが出てきた…」「これは何かの病気…?切った方が良いの?」そのヒョロ長い根は“気根”と呼ばれる、園芸ファンから人気の部位です。この記事では、ガジュマルの気根の特徴と増やし方、よくあるQ&Aをご紹介します。

目次

ガジュマルの気根とは「幹や茎から生える根」

ガジュマルの気根とは、幹や茎からヒョロヒョロっと生えてくる可愛らしい根のことです。

そのまま成長させると土へ向かって伸びていき、やがては“支柱根”と呼ばれる「栄養の吸収+苗を支える役割を持つ根」に育ちます。

気根は必ず生えてくるものではなく、同じ品種のガジュマルでも、栽培環境によって出たり出なかったりします。

そのため、園芸ファンの間では、「いかに上手に気根を生やして自分好みのガジュマルにするか」と試行錯誤している方も多いのですよ。

病気ではないのでそのまま育てよう!

気根はある日突然ニョキっと生えてくることから、徒長などの異常と勘違いされ、驚かれてしまうことも多々あります。

しかし、病気ではないためそのまま育てても大丈夫です。むしろ、気根がたくさん出ているほどガジュマルが活発に生育している証でもあります

どうしても気になる方は剪定で取り除いても大丈夫ですが、できれば自分だけの樹形のガジュマルになるように見守ってあげましょう。

ガジュマルの気根の増やし方

「自分のガジュマルに気根をたくさん増やしてみたいけれど、まったく出てこない…」

気根は勝手に生えてくることもありますが、いざ自分で狙って生やそうとすると実はなかなか難しい気ままな存在です。

生えてくる可能性を高めるためには、以下の2つの条件を整えてあげましょう。

  • 湿り気のある状態を保つ
  • 気温25度以上の場所に置く

湿り気のある状態を保つ

まず意識したいのが、ガジュマルを湿り気のある状態に保つことです。

ガジュマルの気根は湿度が80%以上の場合に生えてきやすくなります。たっぷりと水やりして土を湿らすのはもちろん、霧吹きを使って幹・茎・葉などにも水を与えましょう。

園芸中級者以上の方であれば、気根を生やしたい部分をラップやビニールで覆い、意図的に湿度の高い状態を作り出す手もあります。

ただし、蒸らし過ぎて病気にしてしまうケースもあるなど、難易度は高めです。

枝葉に異常がないか自分で判断できるだけの知識も求められますので、基本は「霧吹きで水を与える」に留めておきましょう。

気温25度以上の場所に置く

湿度と同様に大切なのが、ガジュマルを気温25度以上の場所に置くことです。

観葉植物には品種ごとに生育が活発になる温度があり、ガジュマルの場合は気温25度を超えると元気になります。

生育が活発であるほど気根が生える可能性も高まるため、必ず意識しておきましょう。

肥料でさらに生育を活発にするのも◎

同じく生育を活発にする目的で、暖かい場所に置いた後に肥料を使うのも有効です。

園芸ショップや通販などで市販の肥料(液体か置き肥)を入手し、説明書通りの量を与えましょう。肥料なしで育てている場合よりも、目に見えて生き生きと成長してくれますよ。

ただし、肥料の与えすぎは「肥料焼け(植物の浸透圧が崩れる現象)」を引き起こし、ガジュマルを枯らしてしまう原因となります。

気根が思うように出てこない場合も無理に肥料を追加せず、必ず適量を与えながらゆっくりと見守ってくださいね。

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ガジュマルの気根にまつわるQ&A

最後に、初心者によくあるガジュマルの気根にまつわるQ&Aをご紹介します。

気根は切っても良いの?

上述の通り、ガジュマルの気根は剪定で取り除いてしまっても問題ありません

しかし、気根は狙って生やそうとする園芸ファンも多いレアな部位です。できるだけそのまま楽しむことをおすすめします。

それでも取り除く場合は通常の剪定と同様に、5~7月の暖かい時期に清潔なハサミを使って取り除いてしまえばOKです。剪定の詳細は、以下の記事もあわせてご確認ください。

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気根が太くならないのはなぜ?

気根は狙って生やすだけでなく、意図的に太くするのも大変なものです。特に挿し木から育てはじめたガジュマルは、10年単位で大切にお世話しないと気根が太くならないともいわれています。

種から育てたガジュマルであれば、挿し木よりも気根が大きく育つケースも多いようです。

まだガジュマルを育てていないなら種を探してみるか、あるいは今のガジュマルをこれまでよりも長い目で見守ってあげましょう。

気根が枯れてしまうのはなぜ?

ガジュマルの気根が枯れてしまう場合は、以下のいずれかに当てはまっている可能性が高いです。

  • 直射日光の当てすぎ
  • 剪定不足
  • 根腐れ

日光を適量与えるに留め、剪定で気根にもしっかりと栄養が行き届くようにし、水のやりすぎなどによる根腐れに気をつけましょう。

つまり、ガジュマルが元気に育つ生育環境を整えてあげる必要があります

特に気根を頑張って増やそうと水をやりすぎて、根腐れを起こしてしまうケースに要注意です。ガジュマルの正しい育て方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

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気根を育てて自分だけのガジュマルに仕立てよう!

ガジュマルの気根は病気ではなく、むしろ自分だけの樹形を楽しむために狙って生やそうとしている方も多い人気の部位です。

運良く自分のガジュマルに生えてきた時は、大切に育ててあげてくださいね。

自分のガジュマルに気根を生やしたい場合は、ご紹介した「湿度80%以上」と「気温25度以上」の環境を整えるように意識してみましょう。

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この記事を書いた人

biotonique 編集部です。観葉植物で多くの方の暮らしが豊かになれるような情報を提供していけたらと思います。

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