「クワズイモの葉がもっさりしている…」「これまで一度もクワズイモの葉をカットしたことがない」そんなときには、剪定でクワズイモを復活させてあげましょう。この記事ではクワズイモの剪定はどこを切るのか、ふさわしい時期や必要な道具などとあわせて初心者向けに解説します。
クワズイモは定期的な剪定が必要な植物!
クワズイモは「出世芋(しゅっせいも)」とも呼ばれるほどに成長が早い植物です。1年に1回、あるいは植え替えのついでに剪定をすると、元気に育ちやすくなります。
反対に剪定をしないと、過度な湿気が病気や害虫を呼び寄せたり、枯れた葉が栄養不足の原因になったりします。剪定はした方が良いのではなく、必ずしたい手入れです。
剪定と聞くと大変そうなイメージもありますが、実際の作業は簡単です。早速、手順を確認していきましょう。
【初心者向け】クワズイモの剪定の仕方・方法
今回は初めての方でもゼロから挑戦できるように、ふさわしい時期や必要な道具もまとめてご紹介します。
前提:剪定時期は5~10月
クワズイモの剪定は5~10月、特に5~7月に行うのがおすすめです。
この時期はクワズイモの生育が活発で、剪定のダメージからも素早く回復してくれます。多少切りすぎてしまった程度ではビクともしません。
冬などの時季外れにクワズイモを剪定すると、苗の負担が大きくなります。失敗のリスクを避けるために、できるだけ適切な時期を守るようにしてくださいね。
事前に必要な道具を準備しよう
最初に行うべきは、必要な道具の準備です。ホームセンターや園芸ショップ、通販を使って以下の道具を揃えましょう。
【クワズイモの剪定で必要な道具】
- 軍手
- 園芸ばさみ
- 新聞紙やシート(ゴミを受け止めるために床に敷く用)
- 癒合剤(なくてもOK。気になる方のみ)
注意点として、クワズイモの剪定では後述する樹液の関係で軍手が必須です。また、園芸ばさみは新品を使うか、熱湯消毒などにより清潔なものを用意してくださいね。
STEP1:どこを切るか目星を付ける
道具が揃った後は早速、クワズイモを剪定してあげましょう。初心者の場合、まずはどこを切るべきか目星を付けることで失敗しにくくなります。
クワズイモの剪定では、「たくさんの葉が密集し風通しの悪そうな部分」と「ダメになった葉(例:古くなったり、枯れたりしている葉)」をカットします。ダメな葉の見分け方は以下の通りです。
- 極端に下の方に生えている
- 黄色などに変色している
- チリチリになったり垂れ下がったりしている
初挑戦中は、ダメな葉を見分けるのが難しく感じるかもしれません。
その際は明らかにおかしな葉を取り除くだけでも効果がありますので、無理のない範囲で目星を付けていきましょう。
STEP2:葉の根元からバッサリと切る
切る部分の目星が付いた後は、いよいよ実際にカットしていきます。クワズイモの場合、剪定ばさみを使って、それぞれ葉の根元からバッサリと切ってあげればOKです。
ポイントとして、慎重になりすぎて何度も切り損じると、かえってクワズイモの負担が大きくなります。切ると決めた葉は思い切り良く切断してあげましょう。
STEP3:剪定後は特別なケアは必要なし!
クワズイモは頑丈な植物で、剪定後の特別なケアは必要ありません。
白い樹液がたくさん出てきた場合のみ、手に触れないように注意しながらティッシュなどで拭き取ってあげてください。
基本的にはそのままでも元気に育ってくれますが、気になる方は切り口に市販の癒合剤を説明書通りの量で塗ってあげましょう。雑菌が入るリスクを最小限にできます。
クワズイモの剪定にまつわるQ&A
最後に、クワズイモの剪定でよくあるQ&Aをご紹介します。
白い樹液のようなものは何?
クワズイモの切り口から出てくる白い樹液は「シュウ酸カルシウム」です。
人体には良くない成分で、手に触れると肌荒れを起こすことがあります。剪定時は必ず軍手をしておきましょう。
ちなみに、このシュウ酸カルシウムは食べることもできません。
そのため「(食べられそうな見た目なのに)食べられない芋」で「食わず芋(クワズイモ)」と名前が付いたともいわれています。
剪定をしないとどうなる?
クワズイモの剪定をしないと、風通しが悪くなり湿気によって苗が元気を失います。害虫や病気のリスクも高まってしまうため要注意です。
また、枯れた葉をそのままにすると、健康な部分に栄養が行き渡らない可能性もあります。大切なクワズイモを長生きさせるためにも、1年に1度は剪定をしてみてくださいね。
剪定でクワズイモを元気に育てよう!
この記事ではクワズイモの剪定について、必要な道具やふさわしい時期、手順やよくあるQ&Aをご紹介しました。
クワズイモは頑丈ですが、剪定をしないと元気を失うこともあります。
この記事の内容を参考に白い樹液が手に触れないように気を付けつつ、綺麗にカットしてあげてくださいね。