モンステラを育てるときは、水やりや日当たりなどのほかに、定期的に剪定をする必要があります。剪定によって、見た目を良くしつつ、株を元気にできるのです。この記事では、モンステラの剪定方法や時期、ポイント、剪定後の手入れまで詳しく解説します。
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モンステラの剪定が必要な理由
モンステラの剪定が必要な理由は、以下の3つです。
- 見た目を整えるため
- 株を健康に保つため
- 葉や茎の重みで倒れないようにするため
3つ目の理由は、葉が大きいモンステラならではなので、しっかりとチェックしましょう。
見た目を整えるため
モンステラに限らず、観葉植物は成長しすぎると、見た目のバランスが崩れてしまいます。不格好になってしまうので、きれいな状態で飾るためには、定期的な剪定が必要です。
全体のシルエットをイメージして、すっきりと整った状態に剪定しましょう。
株を健康に保つため
モンステラの葉や茎が伸び放題になった状態では、栄養がしっかりと届かなくなってしまいます。成長のバランスが悪くなったり、ひょろひょろと徒長したりするので、定期的に剪定しなくてはいけません。
また、日光の当たり方が変わったり、通気性が悪くなったりして、病気を引き起こすこともあります。健康的に育てるためには、剪定は大切な手入れです。
葉や茎の重みで倒れないようにするため
モンステラは、茎や枝が長く、大きな葉が特徴です。他の観葉植物に比べて、葉の重みがあるので、伸びすぎた状態だと倒れるおそれがあります。
茎が折れたり、土がこぼれたりすると、手入れや片付けが大変です。大切なモンステラが倒れないように、長くなりすぎた葉や茎は剪定をしましょう。
モンステラの剪定に最適な時期
モンステラを選定する時期は、生育期にあたる5~8月が最適です。生育期に剪定を行うことでダメージを軽減でき、少ないエネルギーで回復できます。
生育期前や休眠期に剪定してしまうと、ダメージが大きく、上手く回復できずに枯れてしまう場合もあります。特に冬は成長が止まる時期なので、剪定してはいけません。春まで待ってから剪定を行いましょう。
モンステラの剪定に必要なもの
モンステラの剪定は、必要なものを揃えるところから始めましょう。最低限用意したい道具は、以下の通りです。
- ハサミ
- 軍手
- ゴミ袋
- 癒合剤
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ハサミは、剪定を行う前に清潔に洗っておきましょう。切り口から病気に感染するリスクを下げるためです。
軍手は、切り口を手で触ったときに病気になるおそれを減らすとともに、モンステラから出る液体によるかぶれを予防できます。ペットや子どもがいる家庭では、触ったり、なめたりしないように注意しましょう。
癒合剤とは、植物の塗り薬のようなもので、切り口に塗ることでケアできるアイテムです。大きなモンステラを剪定する場合は、用意しておくことをおすすめします。
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モンステラを剪定する方法
モンステラの剪定は、大きく分けて間引きと切り戻しの2つです。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
間引き
間引きとは、定期的に茎や葉を減らして、風通しの悪さや病気を改善する方法です。
葉が増えすぎたときや偏って密集しているときなどに行うことによって、バランスよく栄養が行き届きやすくなります。
日光が均等に当たるようになったり、風通しが良くなったりするのも良い効果です。剪定する茎や葉は、長くなりすぎたもの、葉焼けしているもの、変色しているものから選びましょう。
切り戻し
切り戻しとは、大幅に茎や葉を切って株をリセットしたいときに行う方法です。枝を短く切ることによって、一から成長させることができ、株の姿を整えられます。
定期的な剪定よりも株への負担が大きいので、なるべく健康な状態のときに行うことが大切です。植え替えをせずに長年育てていたり、水やりが不十分だったりする場合は、枯れる可能性があるので、切り戻しは避けましょう。
モンステラを剪定するときのポイント
モンステラを剪定するときのポイントは、3つあります。
- バランスを見ながら徐々に切る
- 成長点より少し上を切る
- 気根は切っても良い
バランスを見ながら徐々に切る
モンステラを一気に剪定してしまうと、かえってバランスが崩れる場合があります。全体のバランスを見ながら、徐々に切っていくのがポイントです。
長く伸びすぎた葉から剪定していくと、全体のシルエットがまとまりやすくなります。
成長点より少し上を切る
モンステラには、茎の途中に白っぽい節があり、そのすぐ上に成長点があります。成長点から新しい芽が出てくるので、万が一切ってしまうと新芽が出てこなくなるので注意が必要です。
剪定をするときは、成長点よりも少し上を切りましょう。そうすることによって、剪定後も新しい芽が出てきてくれます。
気根は切っても良い
モンステラが成長すると、茎の途中から白い根が垂れてきます。気根と呼ばれる根の一種で、自然界で生きる大型のモンステラは気根でバランスを取っているのです。
室内で育てる分には、気根は必要ありません。切っても問題ないので、見栄えが気になったり、邪魔に感じたりしたときは剪定してしまいましょう。
モンステラを剪定した後の手入れ
モンステラを剪定した後は、負担がかからないように手入れに気を付けましょう。置き場所や水やり、肥料などに注意が必要です。
風通しの良い場所に置く
剪定した後は、なるべく風通しの良い場所に置きましょう。蒸れを防ぐため、剪定で負担のかかったモンステラが病気や害虫に侵されにくくできます。
剪定前に置いていた場所で風通しが確保されていれば、同じ場所に置いても問題ありません。
水やりを控えめにする
剪定をすると、葉の数が減るので、蒸散できる量も減少します。普段通りの水やりでは水分過多になってしまうので、水の量を控えめにしましょう。
水やりをするタイミングは、土の表面が乾いたときで、通常時と変わりありません。葉の数が増えてきたら、水やりも以前に戻していきましょう。
新芽が出るまで肥料を与えない
比較的多くの葉を剪定した場合は、新芽が出るまで肥料を与えないのがポイントです。株に負担がかかっているため、肥料を与えると驚いてしまい、成長に悪影響が出てしまいます。
気になった葉を1枚切った場合などは、それほど気にせず、肥料を与えても大丈夫です。
モンステラの剪定した茎で増やす方法
モンステラを剪定したときに切った茎は、そのまま捨てるのは可哀想な気持ちになるかもしれません。そのようなときは、茎からモンステラを増やすのがおすすめです。上手に根を出すことができれば、モンステラを新しく育てることができますよ。
挿し木
剪定で切り取った茎は、水に1~2時間ほど浸した後に、新しい土に挿し込んでみましょう。
挿し木という増やし方のひとつで、水やりや日当たりなどに気を付けて管理すると、茎から根が出てきます。とても簡単な方法なので、余った鉢などを使ってチャレンジしてみましょう。
水挿し
水挿しは、挿し木よりも簡単にできる方法です。切り取ったモンステラの茎を容器に入れて、水を張るだけで始められます。
毎日水を入れ替えて新鮮な状態を保つと、1~2ヶ月ほどで根が生えてくるはずです。根が出たら、新しい鉢と土を用意して植え替えましょう。
モンステラを正しい方法で剪定して元気に育てよう
モンステラを元気に育てるためには、株の姿を整えたり、健康に保ったりするために剪定が必要です。成長しすぎた葉や弱った葉を取り除く間引きを定期的に行い、株をリセットしたいときは切り戻しをしましょう。
剪定するときは、全体のバランスを見ながら、成長点の少し上を切るのがポイントです。切った茎から挿し木や水挿しといった方法で株を増やせるので、ぜひ剪定と一緒に挑戦してみてください。