シマトネリコが枯れる原因と元気に復活させるコツを解説

シマネトリコは、亜熱帯から熱帯地域に自生している半常緑の高木です。温暖な気候を好みますが、比較的寒さにも強く生育旺盛な植物です。しかし、環境や条件などにより枯れてしまうことがあります。今回はシマトネリコが枯れる原因とその対処法、枯らさないコツをご紹介します。

目次

実は枯れていないかも?まずはシマトネリコの状態をチェック

シマトネリコは枯れているようにみえても、実は枯れていないことも多いです。まずは、本当に枯れているのかしっかりと確認してみましょう。

春先は古い葉と新しい葉が入れ替わる

常緑樹は一年を通して葉をつけていますが、ずっと同じ葉が枝についている訳ではありません。

常緑樹の多くは、4~5月頃に古い葉が新しい葉に入れ替わります。そのため、春先になると葉がパラパラと落ちるのです。

シマトネリコの葉がこの時期に落ちる場合は、枯れているのではなく、葉が入れ替わっているだけかもしれません。

生育環境も良好で水切れ、病害虫の影響などが考えられない場合は、しばらく様子を見てみましょう。

秋・冬は寒さで葉が落ちることがある

シマトネリコは、一年を通して葉が繁っている「常緑樹」です。

しかし、元々沖縄など温暖な地域に生えている植物なので、厳しい寒さには弱く関東北部より北では冬に葉を落とすことがあります。

特に植樹して根付いたばかりの最初の冬は、葉が落ちやすいようです。ほぼすべての葉が落ちてしまうこともありますが、完全に枯れてはいないかもしれません。

寒さが原因で枯れているのか確認する方法は、とても簡単です。

確認の仕方は、枯れているように見える枝を手で折ってみるだけです。<spanclass=”marker”>「パキッ」と簡単に折れて断面が白か茶色をしている場合は、その枝は枯れています。

一方、力を加えてもぐにゃっと曲がるだけで簡単に折れず、樹皮から見える繊維が緑色をしていて湿っていれば、枯れてはいません。

この方法で枯れていないことがわかれば、時折シマトネリコの様子を確認しながら、春が来るのを待ちましょう。暖かくなれば、また新しい葉が出てきますよ。

シマトネリコが枯れる原因について

季節や気候の他にも枯れる原因はあります。正しい処置をすることで回復することも多いので、まずは状態を確認し、思い当たる原因に応じて対処することをおすすめします。

病気になってしまった

すす病の場合、葉に黒い点々がついて見えます。病気が疑われる部分を取り除き、市販の薬剤を使用し、すぐに対処してください。

すす病は、日当たりや風通しが悪いことで発症しやすい病気です。病気の発生を防ぐためにも、シマトネリコの生育に適した環境で育てましょう。

また、定期的な剪定を行ったり、薬剤の散布などで病気を予防することができます。

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害虫がついている

シマトネリコは病害虫に強い樹木ですが、ハマキムシ、アブラムシ、カイガラムシなどの被害により、枯れてしまうことがあります。

どの害虫も小さくて見つけるのが困難ですが、葉にかじられた跡があったり、蜘蛛の糸のようなものが見られたりする場合、シマトネリコのどこかに害虫が潜んでいるおそれがあります。

害虫を見つけた場合は、ピンセットや割り箸、歯ブラシなどを使って直接駆除してください。害虫を見つけられないことも多いので、薬剤を使用しても良いでしょう。

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夏場は強い日差しによる葉焼けに注意

シマトネリコは暑さに強いですが、日照時間が長く強い日差しが降り注ぐ夏場には、「葉焼け」を起こし、枯れているように見えることがあります。

葉焼けをしているときは、葉の緑が茶色くなっていたり、葉の先端の色が薄くなり縮んでしまいます。

日差しがきついなと感じるときは、鉢植えの場合は明るい半日陰に移してあげてください。移植する場合は、遅くとも7月中には行うと良いでしょう。

剪定しすぎてしまった

伸びすぎた枝を剪定しすぎてしまうと、栄養不足でシマトネリコの生育に影響を及ぼすことがあります。

また、夏の暑い時期に剪定しすぎてしまうと、葉で日陰を作れず、強い日差しから身を守る術を失ってしまいます。

葉があまりに少ないと、これまで下に隠れていた葉が葉焼けを起こしたり、幹焼けを起こして枯れてしまうこともありますので、注意が必要です。

シマトネリコにつく害虫

シマトネリコは、害虫に強い樹木だと言われています。しかし、あらゆる害虫から被害を受けないという訳ではありません。

まずは、シマトネリコの天敵となる害虫の存在を知って、上手に対処していきましょう。

ハマキムシ

ハマキムシは、ハマキガという蛾の幼虫です。ハマキムシという名の通り、葉を自分の体に巻き付け、住み着く性質があります。

葉を食害し、巻き込んでいくので、木の美観を損ねてしまいます。また、ハマキムシは新芽を好んで食べてしまうので、見つけたらすぐに駆除しましょう。

緑色をしているので、見つけにくいですが、ハマキムシがいる場所には小さな黒い糞が落ちています。糞の形跡を見つけたら、その辺りに生息している可能性大です。周辺をしっかり確認してみてください。

シマケンモン

シマケンモンは、黄緑色をしていて黒っぽい毛が生えている蛾の幼虫です。

葉を食べるスピードが早く、葉っぱの裏に隠れながらどんどん葉を食害していきます。「気がついたら葉っぱがなくなっていた」ということにならないためにも、見つけたらすぐに対策しましょう。

シマケンモンも糞をたくさん落とすので、糞のある葉の裏をチェックしてみてくださいね。

スズメガ

スズメガの幼虫は、最大10cmにもなる大きな害虫です。

体が大きいこともあり、大食漢であっという間に葉を食害していきます。スズメガの糞は5mmほどもありコロコロしています。

黒いコロコロしたものを見つけたら、スズメガの幼虫がいるサインです。放って置くと葉っぱを食い尽くしてしまいますので、早めに対処しましょう。

アブラムシ

アブラムシが大量に棲みつくと、栄養が吸い取られ葉が縮れてしまったり、病気の原因になったりすることもあります。

アブラムシはとても小さいので、捕まえて駆除するよりも、薬剤を使って対処するのがおすすめです。

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シマトネリコを枯らさず元気に育てるポイント

シマトネリコはいくつかのポイントを押さえておくことで、枯らさず元気に育てられます。決して難しいことではないので、ぜひ実践してみてくださいね。

明るく風通しの良い場所に置く

シマトネリコは、半日陰のような場所でも育ちますが、日当たりの良い場所の方が元気に育ちます。

室内で育てる場合は、直射日光を避けた日当たりの良い、風が通る場所に置きましょう。カーテン越しの窓辺などは最適です。

ただし、冬になると窓際は気温が下がりすぎるので、置き場所を変えてみるなど寒さ対策をしてください。

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水はけの良い土を使用する

シマトネリコは、水はけの良い土を好みます。鉢植えする場合は、観葉植物用の培養土を使用すれば問題ありません。

自分で調合する場合は、赤玉土と腐葉土を6:4で合わせると良いですよ。

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水やりをするときは土の表面が乾いてから

鉢植え、庭植えでも植え付けから2年に満たない場合は、土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。

鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりかけましょう。そして、すぐに受け皿に溜まった水は捨ててください。そのままにしてしまうと、根腐れの原因になってしまいます。

定期的に植え替えをする

シマトネリコは成長が早いので、鉢植えの場合は1~2年に一度は植え替えをしましょう。

植え替えに適した時期は、3~4月がベストです。

植え替えの手順は、以下の通りです。

  1. 鉢からシマトネリコを抜き取り、古い土をある程度落としたら、傷んだ根や古い根を切り取ります。
  2. 一回り大きい鉢を用意し、鉢底にネットを敷いたら、軽石などを敷きます。
  3. 新しい土を鉢に適量入れたら、シマトネリコを置き、上に土を入れましょう。
  4. 水をたっぷりあげたら、植え替え完了です。
  5. 直射日光を避けた明るい場所、風がきつく当たらない場所で管理します。

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育て方の基本を押さえてシマトネリコを枯らさず元気に育てよう!

シマトネリコは丈夫で育てやすい植物です。生育環境を整え、適度に水やりをするなど、いくつかのポイントを押さえておけば、枯らさずに育てられます。

ぜひ、本記事を参考にシマトネリコを元気に育ててくださいね。

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この記事を書いた人

biotonique 編集部です。観葉植物で多くの方の暮らしが豊かになれるような情報を提供していけたらと思います。

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