ガジュマルの植え替え方法|適した時期や失敗しないためのポイント・注意点

ガジュマルを上手に植え替える方法|適した時期やポイントも解説

「多幸の木」と呼ばれることもあるガジュマルは、観葉植物として人気の高い植物です。そんなガジュマルを長く元気に育てるには、植え替えが必要になります。本記事ではガジュマルの植え替えをわかりやすくご紹介します。適した時期や注意点も解説するので参考にしてみてください。

基本の育て方はこちら↓

ガジュマルの植え替えをする前にまずは特性を知ろう!

ガジュマル

ガジュマルを上手く育てて長く楽しむためにも、ガジュマルがどんな植物かを知っておくのが大切です。そこでまずは、ガジュマルがどんな特性がある植物なのかを知っておきましょう。

ガジュマルは、クワ科・フィカス属の樹木です。東南アジアやオーストラリアなどの熱帯・亜熱帯地域が原産で、日本では沖縄に自生しています。

ガジュマルは、幹や茎から気根をのばした姿が神秘的で一年中緑の葉をつけているのが魅力。主に観葉植物として楽しまれていますが、温暖な地域なら地植えも可能です。

自然界で育ったガジュマルの場合は、最大20mも大きくなるのだとか。観葉植物として育てる場合は幹が伸びるスピードが緩やかになるので、コンパクトに育てて楽しむことができます。

そんなガジュマルは比較的丈夫な植物のため、育て方は難しくありません。日光が当たる場所に置く、水やりは土が乾いてから与えるなど基本の育て方を行えば元気に生育できるでしょう。

ただ、頑丈なガジュマルなら植え替えをしなくても良いかというとそうではありません。

植え替えをせずそのまま育てると、根が増えすぎて根詰まりや根腐れを起こしてしまったり、土の中の養分が少なって葉が枯れたり幹や茎に元気がなくなってしまったりするからです。

元気に育てて長く楽しむためにも、植え替えは必ず行うようにしましょう。

ガジュマルの植え替えに適した時期とやり方

ガジュマルの植え替えに適した時期とやり方

それでは、ここからガジュマルの植え替えについて解説していきます。まずは植え替えに適した時期とやり方についてです。

ガジュマルの植え替えに適した時期

ガジュマルの植え替えに適した時期は、5~7月の暖かい時期です

ガジュマルは寒さに弱い植物なので、この時期に植え替えをしておくと秋(10月・11月)までに根を安定させることができ、枯れずに冬を越すことができます。

植え替えの頻度は年に1回が適切で、少なくとも2年に1回は行うようにしてください。寒い時期に植え替えをしてしまうと弱ってしまうため、遅くても夏までに植え替えをしましょう。

植え替えに適した時期を逃してしまった場合は、次の年に行うと失敗しません。

ガジュマルの植え替えのやり方

ガジュマルの植え替え方法を解説していきます。ガジュマルの植え替えは、晴れた日に行うのが良いです。反対に雨が降っている日は根に雑菌がついたり負担をかけてしまったりする恐れがあるので避けるようにしましょう。

ガジュマルをより大きく育てたい場合はひと回り大きい鉢を用意してください。今以上に大きくしたくない場合は、使っていた鉢を使っても大丈夫です。

【ガジュマルの植え替えに必要な道具】

  • 植え付ける鉢
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • ハサミ
【ガジュマルの植え替えの手順】

  1. 鉢からガジュマルをやさしく引き抜きます
  2. 手でガジュマルの根をほぐしながら土を落としていきます
  3. 根を適宜カットします
  4. 植え付ける鉢に鉢底ネットを敷きます
  5. 鉢底ネットの上に鉢底石を入れ、鉢の1/3ほど土を入れます
  6. ガジュマルを鉢に入れて、鉢のふちから3cmほど下の位置まで土を追加します
  7. 根のすき間に土がしっかり入るように、鉢の底をトントンと軽く叩いてなじませます
  8. 最後に水を鉢底から流れるくらいたっぷりと与えたら完了です

ガジュマルの植え替えのポイント

ガジュマルの植え替えのポイント

ガジュマルの植え替えは、用意する土と根のカットがポイントです。以下でそれぞれ詳しく解説していきます。

ガジュマルに適した土を用意しよう

ガジュマルの植え替えに用意する土は、水と空気を適切に供給できる「水はけが良く水持ちしやすい土」が良いです。

ガジュマルは湿り気のある環境に強いですが、土に湿気がありすぎると根腐れを起こしてしまうので、排水性が良い土を用意してあげましょう。

初心者には、観葉植物用の培養土が手軽に用意できるのでおすすめです。自分で配合して作りたいという方は、培養土、赤玉土、鹿沼土を2:1:1の割合で混ぜて作ってみてください。

より水はけを良くしたいなら、パーライトやピートモスを少し加えると良いでしょう。

赤玉土
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パーライト
ピートモス

カットする根を見極めよう

ガジュマルに黒ずんだり茶色く腐ったりした根があったらカットします。健康な根と区別しにくいときは、根を軽く洗ってみるとわかりやすくなります。

また、根が育ちすぎて鉢の中でぐるぐると絡んでしまっている場合(サークリング現象)もカットが必要です。サークリング現象を起こしている根をカットするときは、カーブの始まり位置でカットしてください。

ガジュマルの植え替え後に気を付けること

ガジュマルの植え替え後に気を付けること

根をカットしたり新しい土に植え替えたりした後のガジュマルはデリケートな状態です。この状態でいつも通りの管理をしてしまうと、根が弱って元気がなくなることもあるので注意しましょう

特に気を付けたいのは日当たりです。日頃の管理では日当たりの良い場所に置いていたと思いますが、植え替え後は直射日光が当たらない明るい日陰に置いて様子をみてください。

植え替えから10~14日経過したらレース越しに日が当たるような場所に移し、根が安定した1ヵ月後ぐらいに元の位置へ戻すようにしましょう。

適した時期にガジュマルの植え替えをして元気に育てよう

適した時期にガジュマルの植え替えをして元気に育てよう

ガジュマルを元気に育てて長く楽しむためには、定期的に植え替えをしなくてはいけません。植え替えの方法はさほど難しくありませんので、はじめての方もこの記事を参考にしながら挑戦してみましょう。

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