サボテンは、ほかの植物よりも寿命が長いといわれています。加えて、水やりや植え替えなどのお手入れがさほど難しくなく、初心者でも十分に育てられます。今回はサボテンの実際の寿命について触れていきながら、長くサボテンを楽しむためのコツについてご紹介します。
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サボテンの寿命はどれくらい?

サボテンといえば、どのような環境でもしっかり生長し、長生きする植物であるとイメージする人は多いでしょう。実際はどのくらい生きるのでしょうか。果たして、長生きする植物なのでしょうか。
平均年数
サボテンの寿命は10年から20年くらいであるといわれています。
ほかの植物が芽を出してから、枯れるまでの一生と比較してみれば、かなり長生きする植物であることが容易に分かるでしょう。生育環境によっては、寿命が200年にも及ぶものもあります。
この寿命の長さは、ほかの植物と比べて生長スピードが著しく遅いことが影響しています。品種によっては、サボテンの場合、開花までに数十年かかる種類もあるのです。
樹齢300年以上も存在
静岡県にある龍華寺には、樹齢が300年を超えているとされるサボテン、大仙人掌があります。
このサボテンは、その長い樹齢から国指定の天然記念物にもなっています。龍華寺のサボテンは、既に根までもが木のような形状にまでなっているというから驚きですよね。
寿命を延ばすためのコツ

実際に寿命の長いサボテンを育てるためには、どうすれば良いでしょうか。サボテンの特徴とともに適切な育て方についてご紹介します。
水を与えすぎない
サボテンを長く楽しむためには、日当たりの良い場所に置いておくことと、水を与えすぎないということがとても大切になります。
サボテンの場合は、土が乾いたのを確認して水をあげるのではなく、葉がしおれ始めている状態になって初めて水やりをするのが適切です。
土に湿り気がある際に水をあげてしまうと、根腐れをしてしまう可能性があります。
サボテンは、湿った状態を嫌がるので、水やりの直後以外は、乾いた状態を保つよう心がけましょう。ただし、水やりをする時は、たっぷりとあげるようにしてください。
季節に合わせた水やりをする
季節を意識して、サボテンに水を与えることも重要です。生育期間にあたる、春と秋は土の表面が乾ききったのを確認して水をあげます。
だいたい2週間が目安となります。そして生長の休眠期間である夏と冬は、春秋と比べて、より乾燥気味に水を与えるのが良いです。おおよそ1か月ごとの水やりが目安です。
サボテンに適した鉢を使う
サボテンは乾いた環境を好むため、湿っている状態が長いと根腐れを起こす危険性が高まります。
そのため、大きく生長し鉢の中が窮屈そうに見えたら、すぐに大きな鉢に移し替えましょう。
小さな鉢のまま育ててしまうと、鉢内での根の密度が上がり、吸水した後の排水ができなくなってしまいます。
その結果根腐れを起こすことになるため、サボテンの大きさにあった鉢を選ぶことが重要です。
風通しの良い場所で育てる
サボテンを育てる環境としては、日当たりと風通しが良い場所がベストです。ベランダや部屋の中であれば窓際に置くのがベストと言えます。
ただし、風通しが良くても、直射日光が当たる場所で育てるのは、おすすめできません。葉が焼ける可能性があるからです。
適切な育て方で長くサボテンを楽しもう

サボテンの寿命は10年から20年程度といわれ、中には樹齢が300年以上のものもあります。水やりの頻度と日当たりを意識して、長くサボテンを楽しめるようにしましょう。