「観葉植物を育ててみたいけれど、種類が豊富すぎてどの植物が良いのかわからない…」そんな方に向けて、この記事では育てやすい観葉植物を選ぶための4つの条件をご紹介します。大型・小型とサイズ別に具体的なおすすめ植物ランキングも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
育てやすい観葉植物4つの条件
観葉植物は数え切れないほどに種類があり、それぞれ必要な生育環境や世話の仕方がまったく異なります。
誰でも簡単に育てられるものから、プロでないと難しいものまで千差万別です。
初心者が“育てやすい観葉植物”を見つけるためには、以下の4つの条件をチェックしましょう。
- 耐陰性が強い
- 暑さや寒さに強い
- 乾燥に強い
- 虫や病気に強い
これらの条件を満たした植物であれば、多少育て方を間違えた程度ではビクともしません。それぞれ詳しくご紹介します。
耐陰性が強い
室内で観葉植物を育てたい場合に、特に重要となるのが“耐陰性の強さ”です。
耐陰性とは、日陰でも元気に育つ度合いを表す園芸用語です。植物は本来日光を好むものですが、耐陰性が強い植物であれば、陽の当たりにくい場所でも健康に育ちます。
耐陰性が弱い植物を日陰で育てると、萎れたり花が咲かなかったりと異常が現れてしまいます。
寝室のような陽の当たりにくい場所に置きたいのであれば、必ずチェックしてくださいね。
暑さや寒さに強い
室外への設置を考えている際にしっかりと気をつけたいのが、“暑さや寒さに対する強さ”です。
観葉植物にはそれぞれ健康に育つ適温があり、適温から外れると元気を失ってしまいます。特に寒さについては、気温が5度以下になるとあっという間に枯れてしまう植物も多く、要注意です。
寒さに弱い植物の場合は、冬だけ室内へ入れてあげることでも簡単に解決できます。
しかし、「一年中、屋外へ出しっぱなしにしておきたい!」という方は、暑さにも寒さにも強い植物を最初から選びましょう。
乾燥に強い
「毎日、きちんと世話ができるか不安…」そんな方が気をつけておきたいのが、“乾燥への強さ”です。
観葉植物には、乾燥を好むものと湿気を好むものがあります。乾燥を好む植物の場合、多少水やりを忘れてしまっても元気を失いにくいため安心です。
なかには、「地植え(鉢植えを使わず庭の地面などに直接植える方法)」であれば水やり不要な、雨だけでもスクスク育つ生命力を持つ植物もあります。
手軽さを重視するなら、乾燥への強さに気を配りましょう。
虫や病気に強い
最後に気をつけておきたいのが、“虫や病気への強さ”です。
観葉植物が病気や虫に侵されると、葉や花が不快な色に変色したり、一斉に落ちてしまったりと目に見える異常が出てきます。初心者の間はどう対応して良いのかわからず、慌ててしまいがちです。
適切な対策さえ取れるのであれば、多くの病気や虫についてはそれほど心配せずとも大丈夫です。
しかし不安であれば、ほとんど虫や病気を気にしなくても良いような頑丈な植物を選んでおきましょう。
【サイズ別】育てやすい観葉植物ランキング20選!
ここからは、初心者でも育てやすい観葉植物をランキング形式でご紹介します。今回は、大型・小型のサイズ別に選定しました。
どれも多少育て方を間違えても元気に育つような、頑丈な植物です。見た目の気に入るものはあるか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
大型の育てやすい観葉植物ランキング10選!
まずは、大型で育てやすい観葉植物ランキングです。
大型の観葉植物は、玄関先やリビングに置くと周りの雰囲気を大きく変えてくれます。「思いっきり気分転換や模様替えがしたい!」という方にぴったりです。
第1位:パキラ
大型の育てやすい観葉植物ランキング第1位は、喫茶店のようなお店で見かけることも多い馴染み深い植物“パキラ”です。
“パキラ”は「財発樹」の異名を持つ、金運アップの風水効果を期待できる植物です。
縁起が良いうえに頑丈で育てやすく、特別な環境でない限り枯れにくいことから、贈り物としても重宝されています。
グングン育つので剪定で樹形を整えやすく、自分好みのシルエットを実現しやすいのも魅力です。どの観葉植物が良いか迷ってしまうという方は、まずは“パキラ”に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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第2位:サンスベリア(トラノオ)
「植物の持つ空気清浄効果に興味がある」「見た目が良いだけではなくて、+αの効果も欲しい!」そんな方にぴったりなのが、“サンスベリア”です。
シュッと伸びた葉のシルエットから「トラノオ(虎の尾)」の愛称も持つ“サンスベリア”は、空気清浄効果の高い観葉植物です。
置いているだけでシックハウスの原因となる有害物質を吸着し、マイナスイオンを放出してくれます。
乾燥を非常に好むため、水やりの手間もそれほどかかりません。育てやすく、鑑賞効果も高く、空気も綺麗にしてくれると実用性の高い植物です。
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第3位:ユッカ
“ユッカ”は「青年の木」の愛称で知られる頑強な植物です。
特別な手入れをせずとも、成長期の青年のように立派に育ってくれるため、初心者向けの植物としても広く愛されています。
“ユッカ”は乾燥・暑さ・寒さいずれにも強く、室外に置いてもスクスク育ちます。
また、冬には断水気味にして管理するなど世話の手間自体が少ないので、少しものぐさな方にもぴったりです。
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第4位:シェフレラ(カポック)
それほど環境を問わず、元気に育ってくれる観葉植物“シェフレラ(カポック)”です。大きく広がった緑の葉に見覚えのある方も多いのではないでしょうか?
“シェフレラ”はサイズが多様で、なかには15cmほどの小型な苗もありますが、より育てやすさを重視するのであれば大型のものを選びましょう。
ある程度の大きさまで育った“シェフレラ”は、あまりにも水を与えすぎたり、氷点下に放置したりといった極端なミスがなければ元気を保てます。
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第5位:フィカス・ウンベラータ
「見た目の可愛らしい大型観葉植物を育てたい!」そんなときには、“フィカス・ウンベラータ”に挑戦してみましょう。
大きなハートのような形をした葉が愛らしい“フィカス・ウンベラータ”は、室内に置くと周りの雰囲気を可愛く整えてくれます。
リビングや寝室など、「少し殺風景かな?」という場所にぴったりです。
とても育てやすい植物ですが、湿気を好みますので、水やりや「葉水(葉の両面に霧吹きなどで水を吹きかける手入れ)」は小まめにしてあげられると安心です。
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第6位:モンステラ
ハサミでチョキチョキと切り込みを入れたような、ユニークな葉を楽しめるのが“モンステラ”です。
ラテン語の『monstrum(奇怪、異常)』から名付けられた風変わりな植物で、本来は過酷な環境であるアメリカの熱帯地方に生息しています。
日本であれば、室内・室外問わず元気良く育ってくれますよ。
ちなみに、上手に育てていると稀に綺麗な花を咲かせることもあります。初心者が狙って咲かせるのは難しいですが、我こそはという方はぜひ挑戦してみてください。
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第7位:ドラセナ・マッサンゲアナ
「悪い運勢を吹き飛ばしてくれるような、縁起の良い観葉植物が良い!」そんな方にぴったりなのが、別名「幸福の木」とも呼ばれる“ドラセナ・マッサンゲアナ”です。
スタイリッシュなシルエットの美しい縁起の良い植物で、新築祝いなどの縁起物にもよく選ばれています。
品種によって葉の色や形がまったく異なるため、自分の理想の苗を見つけやすいのも魅力です。
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第8位:ストレリチア
“ストレリチア”は「極楽鳥花(ごくらくちょうか)」の別名を持つ美しい観葉植物です。色鮮やかな花が咲き誇る様子が、まるで鳥が羽ばたく姿のようであることから命名されました。
日光を好むものの耐陰性も強く、時折窓辺に置いて日差しを浴びせてあげるなどの工夫をすれば、一年中室内で育てていても元気に育ちます。
鑑賞効果の高いおしゃれな植物として、育ててみてはいかがでしょうか?
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第9位:フィカス・アルティシマ
ふんわりと優しく広がる、いかにも「植物の葉」な見た目を楽しめるのが“フィカス・アルティシマ”です。
クネクネと曲がりながら育つ幹と、大きめサイズの丸い葉が印象的で「観葉植物っぽさ」が満点です。室内の上品なグリーンとして、部屋の雰囲気を選ばずよく馴染みます。
耐陰性があり生命力も強いため、最低限の日光さえ確保してあげれば置き場所を選びません。インテリアとして飾りやすい植物です。
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第10位:アレカヤシ
“アレカヤシ”は涼し気な葉が印象的な、ヤシの一種です。
次々と新しい葉が生えてくるため育てていて成長を実感しやすいうえに、古い葉が枯れてしまってもあまり目立ちません。小まめに手入れをせずとも、綺麗な見た目を保ちやすい植物です。
屋外でも元気に育ちますが、寒さにはそこまで強くないため、冬には室内へ入れてあげてくださいね。
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小型の育てやすい観葉植物ランキング10選!
こちらでは小型で育てやすい観葉植物ランキングをご紹介します。
小型な観葉植物は、作業用テーブルの上にチョコンと置いたり、水回りや寝室に飾ったりと、ちょっとしたスペースをおしゃれに演出できるのが魅力です。
第1位:サボテン
「頑丈な観葉植物」と聞いて、もっともイメージされやすいのが“サボテン”ではないでしょうか?
プニプニした姿を楽しめる“サボテン”は、砂漠でも元気に育つ頑丈な多肉植物です。たっぷりと身体の中に水分を貯め込めるため、多少の過酷な環境ではビクともしません。
品種も非常に豊富で、その数は全世界で5,000種類を超えているといわれるほどです。
園芸ショップや通販を使って、ほかの人と被りにくい自分だけのサボテンを探してみてくださいね。
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第2位:ガジュマル
縁起の良さを重視して、小型の観葉植物を育てたい方にぴったりなのが“ガジュマル”です。
日本では沖縄に自生している“ガジュマル”は、「キジムナー」という精霊が宿るとされている神聖な木です。
大切に育てていると、キジムナーが金運に代表される幸運をもたらしてくれると考えられています。
複数のツルが絡み合ってひとつの木になったようなユニークな樹形も楽しいほか、生命力が強いので育てやすさも抜群です。
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第3位:オリーブ
美味しい実が有名なあの“オリーブ”も、実は育てやすい観葉植物として楽しめます。
“オリーブ”は寒さと乾燥に強く、湿気にさえ気をつけてあげれば室外でも健康に育ちやすいです。
上手に育てていると春には綺麗な花も咲くため、季節に応じて異なる姿を鑑賞できます。
旧約聖書のエピソードから「平和の象徴」と呼ばれることもあるほど縁起も良く、おすすめの植物です。
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第4位:金のなる木
「何か変わった観葉植物を育ててみたいな…」という方にぴったりなのが、“金のなる木”です。
思わずニックネームかと疑いたくなるインパクト抜群な名前ですが、正式名称です。かつて、縁日で5円玉を通して売られていたエピソードから定着したといわれています。
「一攫千金」などお金に関する花言葉を持つほか、見た目もプニプニして可愛らしく、育てていると愛着が湧いてきます。金運をもたらしてくれることを願って育ててみてはいかがでしょうか?
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第5位:テーブルヤシ
「室内を少しだけ南国風に飾って、気分転換したい!」そんな方には、“テーブルヤシ”が向いています。
テーブルにチョコンと乗るほど小型ですが、立派なヤシの一種です。本物のヤシ同様に生命力が強く、涼し気な南国風の見た目をしています。
耐陰性が強く直射日光は嫌いますので、室内で育てるのにぴったりです。寝室など、雰囲気を変えたい場所に置いてみてくださいね。
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第6位:ミリオンバンブー
“ミリオンバンブー”は竹のような姿がユニークな、見ていて楽しい観葉植物です。
明らかに竹の一種のような姿をしていますが、実は厳密には竹ではありません。「幸福の木」などが人気の「ドラセナ(学名:Dracaena )」の一種に分類されます。
水耕栽培(本物の土を使わない栽培方法)でも元気に育つほど生命力が旺盛なうえに、「幸運」や「長寿」といった縁起の良い花言葉も持ちます。見て嬉しい、育てて嬉しい植物です。
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第7位:ポトス
真ん丸な形で明るい色の葉が愛らしい“ポトス”は、育てやすく室内のインテリアとして活躍する植物です。
つる植物でスルスルと伸びるように成長するため、鉢植えで育てる以外にも、壁を這わせる緑のカーテンとしても楽しめます。
ほかにも天井から吊り鉢で仕立ててみるなど、自分好みの形で活躍させやすいのが魅力です。
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第8位:トックリラン
お酒を入れる徳利(トックリ)を思わせるような、面白い形の幹に育つのが“トックリラン”です。
トックリから葉が生えてきたような、インパクト抜群な見た目を楽しめます。テーブルに置いておけば、友達が来たときにも話が盛り上がりそうです。
トックリ風の部分は見た目に楽しいだけでなく、水を貯える性質を持ちます。そのため乾燥にも強く、非常に育てやすい植物です。
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第9位:スパティフィラム
“スパティフィラム”は上品に咲き誇る白色の花と、色濃い緑色の葉が魅力の観葉植物です。
頑丈で育てやすく、室内であればほとんどの環境で育てることが可能です。特別なクセがないため、園芸の基本を知るための最初の植物としても向いています。
ある程度日光に当ててあげると綺麗な花が咲きやすくなりますので、意識してみてくださいね。
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第10位:ヘデラ(アイビー)
“ヘデラ(アイビー)”はほとんどの方が知らず知らずのうちに目にしたことがあるであろう、ポピュラーな観葉植物です。
長く伸びるツルと、星やハートの形をした葉が可愛らしく、喫茶店などでもよく見かけます。頑丈なため自宅で育てるのも簡単で、室内・室外どちらで育ててもOKです。
「常緑」と呼ばれるオールシーズン葉をつける植物なので、一年を通じて鑑賞できるのも嬉しいポイントです。
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初心者が観葉植物を楽しく育てるコツって?
最後に、初心者が観葉植物を楽しく育てるコツを簡単に確認しておきましょう。大切なのは、以下の3点です。
- 生育環境と日々の世話
- 風水効果
- 虫のつきにくさ
生育環境と日々の世話に気をつける
観葉植物を健康に育てるためには、“生育環境”と“日々の世話”が重要です。
むしろ、生育環境と日々の世話さえ理解しておけば、ほとんどのケースで健康に育つといっても過言ではありません。
以下のポイントを意識して、自分が育てようとしている植物にふさわしい環境・世話を実現できているか、必ず確認しましょう。
- 気温
- 乾燥・湿気
- 日当たり
- 霜や泥の付着
- 水やり
- 肥料
- 剪定
- 植え替え
風水効果を意識する
観葉植物は、植物ごとにそれぞれ風水効果を持つとされています。たとえば、
- 丸みを帯びた葉を持つ植物:リラックスや調和につながる陰の気をもたらす
- シュッと尖った葉を持つ植物:邪気(悪い気)を切り払ってくれる
といった考え方です。
金運アップに有効な“パキラ”や“金のなる木”のように、特定の運勢に関連する植物もあります。
育てやすさに気を配りつつも、自分の上げたい運勢から植物を選ぶと、より楽しく育てられますよ。
虫がつきにくい植物を選ぶ
上述の通り、育てやすい観葉植物を探す際には病気や虫への強さも大切となりますが、特に虫については念入りに気を配っておきましょう。
虫が発生してしまうと、植物の健康に悪影響なのはもちろんですが、単純に見た目も良くありません。
「観葉植物を置くの辞めようかな…」となってしまわないように、最初から虫のつきにくい植物にしておくと安心です。
以下の記事では、虫のつきにくい植物を厳選してご紹介しています。ぜひそちらもあわせてご確認ください。
育てやすい観葉植物で楽しい園芸ライフを!
ご紹介した以下の4つのポイントを意識すれば、初心者でも簡単に育てやすい観葉植物を見つけられます。
- 耐陰性が強い
- 暑さや寒さに強い
- 乾燥に強い
- 虫や病気に強い
加えて、見た目や風水効果、虫のつきにくさにまでこだわれば、より楽しい園芸ライフを送れるでしょう。
この記事のおすすめ観葉植物も参考にしつつ、自分だけの一苗を見つけてくださいね。